マブラヴ
0888話
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攻撃するように命じられている為に士気が低いのか。
出来れば後者であって欲しいところだ。
そんな風に考えつつ、そろそろ敵の士気も落ちてきただろうと判断して、ファントムをヒュドラに戻してから外部スピーカーのスイッチを入れる。
「こちらシャドウミラー代表、アクセル・アルマーだ。警告する。既にお前達に勝ち目は無い。大人しく降伏しろ。戦術機のパイロットは機体から降りて地面に跪いて両手を頭の上に。戦車のパイロット、強化外骨格を着ている者、歩兵も全てだ」
それだけを告げ、外部スピーカーのスイッチを切る。
すると、その放送を聞いた者達の中でも何人かの歩兵が前に出て両手を頭の上で組みながら跪く。
その歩兵に量産型Wが近寄っていき、武装解除をしてから引き連れて移動する。
降伏すれば自分達が死ぬようなことはないと判断したのだろう。続けて2人、3人……そうして雪崩れ込むように多くの軍人が降伏していく。
戦術機や戦車、強化外骨格といったものを使っていた兵士達も例外ではない。慌てて地上に降りてきて降伏しているのを見ながら……
不意に、その中の1人が地面へと倒れる。
躓いたとかそういうのではない。その証拠に倒れながら脇腹を押さえていたのだから。
同時に、その脇腹から流れているのは真っ赤な血。
「量産型W、排除しろ」
それをやったのが誰なのかというのは、明らかだった。
倒れた兵士から少し離れた場所にいる強化外骨格を身に纏った兵士。
……いや、ただの兵士ではなくて士官か?
ともあれ、その強化外骨格の手に握られている銃の銃口が降伏した兵士に向けられていたのだから。
俺の命令を聞き、量産型Wは即座に動き出す。
人間とは思えない程の速度で強化外骨格へと近寄って――そもそも人間では無いのだが――至近距離から持っていたサブマシンガンを放つ。
強化外骨格だけに1発や2発では効果が無かったのだが、それでも至近距離で連射され続ければその防御力を突破するのは難しくなかったらしい。
サブマシンガンを撃っている量産型Wを阻止しようと、別の強化外骨格が近寄ってくるが……そっちは数人の量産型Wによって肉弾戦でボコボコにされている。
確かに生身の人間であれば強化外骨格をどうにか出来る筈が無いんだが、レモンの技術が結集された量産型Wだしな。
寧ろ量産型Wで良かったと言うべきだろう。
俺達幹部の場合は魔法とかを使えるし、エヴァとの戦闘訓練もあって、普通に生身でBETAとでもある程度はやり合える実力を持っているからな。
ともあれ、強化外骨格の集団も量産型Wや、あるいはイルメヤのスパイダーネットで身動きが出来ないように雁字搦めにされて鎮圧される。
「……よし。捕虜に攻撃を行う相手に対する攻撃は許可する」
量
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