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転生とらぶる
マブラヴ
0888話
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ているが。
 そんな中……

「ファントムッ!」

 ヒュドラから放たれていく計48基のファントム。
 普段ならファントムの攻撃を一点に集中させて威力を増しているのだが、相手が戦術機とあってはファントム1発から放たれるビームでも容易に致命的なダメージとなりうる。
 それ故にビーム弾ではなくビームソードを展開、更には意図的にビームの出力を下げる事により殲撃10型の四肢を切断し、武器が別個に稼働するジャンプユニットを破壊して、頭部を切断していく。
 その衝撃で機体の脱出装置が働いたのだろう。俺が攻撃した殲撃10型だけではなく、他の機体に撃破された殲撃10型からもパイロットに逃げ出しているのが見える。
 ……と言うか、本当に我先に逃げ出しているな。仲間を助けるとか、そういうのは一切考えないで、自分が助かればそれでいいという感じだ。
 この辺、兵士は自分の命に正直であり、同時に半ば暴走しているとしか思えない共産党指導部には付き合っていられないって事なんだろう。
 戦術機1機につき、ファントムが4基から5基程。それだけの数をT-LINKシステムにより操作して、胴体だけのダルマを作り上げていく。
 それでも、さすがに人数の多い中国軍と言うべきか戦術機の数は中々底をつかない……ん?
 ふと中国軍の戦艦のうち何隻かがこちらに砲塔を向けているのに気が付く。
 ちっ、馬鹿が。戦艦の類は高価だから、あまり壊したくないってのに。

「マリュー、敵戦艦が砲撃の用意に入っている。防げ!」
『了解』

 ある意味ではシロガネを犠牲にしろと言ったような、そんな命令。
 だが、それでもマリューは何の躊躇も無くシロガネを海上からこちらを狙っている戦艦の射線軸上に移動させ……
 ドンッ、という腹の底に響くような発射音が放たれる。
 戦艦から放たれた弾丸は、その全てがシロガネの横腹へと向かう。
 あるいは、中国軍の戦艦の艦長達は勝利を確信したかもしれない。
 何しろ、シャドウミラーの旗艦が自ら攻撃に当たりに来たのだから。
 ……だが、放たれた砲弾はシロガネの横腹どころか、装甲にすら傷1つ付けることが出来ない。
 忘れていたのだろう。シロガネが幾重ものバリアによって守られている事を。
 重光線級のレーザーを集中攻撃されてもその全てを無傷で防ぎきった事を。
 そして反撃とばかりにシロガネからはスパイダーネットやウェポンブレイカー、チャフグレネードといった、攻撃力が限定されているものが放たれては中国海軍の戦艦の砲塔を破壊していく。

「ここまで脆いとは……哀れだな」

 バリアの類が充実している幹部の機体やシャドウ以外の、メギロートやイルメヤですら撃破された機体は存在していない。中国軍としての力量が低いのか、BETAとは全く関係の無い台湾を
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