三話
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≫も、発射しようとした態勢のまま停止した。
「敵機、撤退しました」
「≪アッシュ≫全機、残存確認」
ゴディニオンの観測機を監視していたクルーは、驚いていた表情をすぐに引っ込めて、状況を報告する。
「敵機ウンディーナを離脱。木星方向へ向かっています」
「放棄するはずだった基地を……護った?」
予想以上の戦果に、GDF本部の重鎮達は驚愕の表情になる。
初出撃で「ウルガル」の部隊を撤退させ、放棄するはずだった基地を結果として護った自分の教え子達の戦果に、スズカゼもまた驚愕の表情を浮かべた。
「やった……?」
自分達の成し得たことに呆然とし、このことを信じられないような声音で呟く。
他の皆も同様で、呆然とした表情で固まり、撤退していく「ウルガル」の部隊を見ていた。
私は、ウンディーナ基地にいる民間人を護れたことを誇りに思い、また、自分の中で確かに起こっている変化に、戸惑いの表情で自分の手を見た。まるでそれが、自分のではなく他人の手なんじゃないかと疑うような表情で。
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