三話
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ていく
着実に敵を減らしていき、ついに集団のど真ん中に辿り着いた≪レッド5≫の背後を、爬虫類を連想させるような、黒い体に緑色のラインを発光させた敵機が接近する。だが……
「ッ!」
≪パープル2≫の右側にいた、黄色をメインカラーとし、右腕がライフルとなって≪アッシュ≫、≪ゴールド4≫が、右腕のライフルを構えて、そのライフルの上に頭部を移動させて狙撃モードとなり、その敵機を撃ち抜いた。
≪ゴールド4≫の狙撃は、フレンドリーファイアどころか掠ることすらさせずに敵機を次々と撃ち抜いていき、地味だが一機ずつ、着実に減らしていく。≪ブラック6≫もまた、この狙撃によって数度助けられたことやら
「急げ!彼らが時間を稼いでくれている間に撤退だ!」
≪アッシュ≫各機が「ウルガル」の機体を次々と撃墜している中、ウンディーナ周辺にて交戦していたGDF軍は、この機を逃すまいと撤退を始めた。
その間、≪レッド5≫≪ブルー1≫≪ブラック6≫≪ローズ3≫の四機は、敵部隊の中を派手に動いてターゲットを自分達だけに絞らながら敵の数を減らしていき、危うい場面を見つけた≪ゴールド4≫はそれを援護。そして≪パープル2≫は、各機に敵が来る位置を教えたり、≪ゴールド4≫に狙撃する位置を指示する。
互いに足りないものを補うかのように戦う彼らは、まるで一つの生き物となっており、普段「ザンネン6」とバカにされているとは思えないほどの戦いっぷりを見せていた。
「≪ローズ3≫、ミサイル発射!」
「了解!」
この≪ローズ3≫のミサイルが決め手となり、ウンディーナ周辺にいた敵の先鋒は壊滅状態となった。
「ウンディーナ基地、第3起動歩兵連隊。外惑星方面軍第21連隊。撤退完了しました」
GDF本部にて戦況を見守っていたジョン・スミスはホッとしたようにため息を吐き、本部の重鎮達は、この作戦を成功させた立役者である≪アッシュ≫とそのパイロット達に感嘆の声を洩らした。
「撤退完了よ。帰還して!」
作戦の成功を見届けたスズカゼが、≪アッシュ≫各機に指示を出した。
一方。激しい戦闘を終えたチームラビッツとシロウは、ウンディーナ基地の真上で合流した。そして、指示の通り帰還しようとしたのだが……
「ん?まだ人が……」
「私が確認する」
イズルがウンディーナ基地内に人影を見つけて、言葉を洩らす。
その言葉を聞いたケイが、≪パープル2≫の管制システムを利用して、その人影をズームしてモニターに映す。するとモニターには、ウンディーナ基地内に取り残された民間人の姿が映された。
「本当だわ。こちら≪パープル2≫!ゴディニオン。応答してください」
確認したケイは、急いで通信回線を開き、ゴディニオンのブリッジに民間人が取り残され
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