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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-11 不可避の現実
Story11-2 現実と手掛かり
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そんなことできるはずが…………」
「確かに、この状況では意思確認出来ないから法的には出来ないけどね。
…………実のところ、親たちは知らないが、桜華は昔から僕を嫌っていてね。
いざ結婚となれば拒絶されるだろう。
だから、この状態は僕にとって非常に都合がいい。
おまけに君も知っている結城明日奈も僕の弟と縁談が出てるんだ。
どっちかは避けられないという仕組みになってるんだ」
この男…………すごく…………ヤバイやつだ。
「あんたは……桜華のこの状態を利用する気なのか」
「利用? いや、正当な権利だよ。光崎君。
SAOを開発したアーガスは莫大な負債を抱えて倒産。
そのSAOサーバーの維持を委託されたのはレクトのフルダイブ技術研究部門、
具体的に言えば僕と弟の部署。
つまり、桜華の命は僕が管理していると言ってもいい!
なら、僅かばかりの対価を要求してもいいじゃないか!」
この男は……桜華のこの状態どころか……生命までも己の目的のために利用する気かよ…………
くそっ…………
「君があの世界で何を約束したのかは知らないが、春宮家への接触はやめてもらおう。
式は来月、この病室で行う。
君も呼んであげよう。
では、最後の別れを楽しみたまえ、英雄君」
…………俺はどうすることもできない…………
俺のすべてを越えた速さは幻…………だったんだよな…………
「…………俺は…………何もしてあげられない…………」
俺は病室をあとにした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
光崎家
第3者side
――俺は……桜華と約束したのに…………
何も……何もしてあげられない…………
聖音が自室で呆然としていると……
ピンポーン
遠くでベルの音がした。
――こんな時間に……誰だろ
「はぁい、シャオン」
「は!?ミズキ!?」
なんと、ミズキこと村橋瑞希がやって来た。
「エギルにここ教えてもらったし、アンタの母さんと私の母さんが知り合いだったから通してもらえたのよ。
あ、先に行っとくけど、私、アンタの1つ上だからね」
「(そういえば……母さん、昔そんなこと言ってたな)
それは分かった…………で、何の用?」
「桜華ちゃんの居場所、知りたい?」
「めっちゃ知りたい!!!」
「これ、エギルから預かった写真なの」
「鳥籠…………?
!!! これ…………まさか…………?」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもし
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