第4話 ネタばらし?・・・
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、帝国辺境星域の特殊事情
5、自由惑星同盟の経済事情
6、自由惑星同盟と帝国における人口減少の推移とその危険性
特に4〜6については、ロボスは初耳だったらしく何度もうなっていた。
識字率20パーセント以下(中等教育を受けていればエリート扱い)
基本手作業農法で大多数が蓄えが無い
同盟政府が発行した国債約十兆ディナール。をフェザーンに握られている
同盟主要機関企業の40パーセントがフェーザーン資本に乗っ取られている
人口が最盛期に比べて約十分の一になっており、連年の戦火によって毎年二百万人を越える戦死者が発生しており、軍を支える基盤としての社会が崩壊しつつあること
(まぁ、こんなことを聞かされたら将来の展望なんてのは吹っ飛ぶだろうよ)
俺の説明を聞き終えたロボスは一気に10歳以上も老け込んだように見えたが間髪をいれずに畳み掛けた
「閣下が統合作戦本部長になるために今次作戦を行うのでしたら、それは貴族の見得を満足させるためだけに出兵してきた帝国となんら変わりのないものとなりましょう」
「同盟軍と帝国軍はこれまでの攻守を逆転した状態になるのです。『毎年のように進攻をして損害だけを出し得るものも無く撤退する』そんなことを同盟市民や政府が許すとは思えません」
「民力休養には20年、いえ少なくとも10年は必要となりましょう」
『今、今こそが閣下が後世『自由惑星同盟の終焉の引き金を引いた』と評価されるかどうかの分水嶺なのです」
3時間に及ぶ俺の熱弁?を浴び続けた結果、ロボス元帥陥落(笑)!
****************
「フォーク准将、司令長官がお呼びだ」
作戦主任参謀のコーネフ中将が舌打ちしながら蔑むように俺に伝えてきた
(まぁ、「顔も見たくないわ」って顔に出していわれてもなぁ)
「はっ!ありがとうございます」
宇宙暦796年8月12日自由惑星同盟首都星ハイネセン 宇宙艦隊総司令部司令長官室
憑き物が落ちたような表情のロボスがしみじみとしたように言ってきた
「まさに貴官の言う通りの結果になったな。それで、確認し損ねたのだが後任人事について何か腹案があるのだろう?」
「はい。統合作戦本部長には第一艦隊司令官クルブスリー大将を、宇宙艦隊司令長官にはウランフ中将を、総参謀長にボロディン中将を、イゼルローン要塞司令官と駐留艦隊司令官をヤン中将に兼任させ、超光速通信(FTL)にて緊密に連絡を取り合って貰い、軍本部と最前線の心理的距離を縮めることに腐心していただきます」
ロボスはいかぶしげな顔をしながら尋ねてきた
「ウランフ中将を宇宙艦隊司令長官に?ビュコック提督ではいけない理由があるのかね?」
「はい。ビュコック提督はその戦歴、兵士からの人望も厚く申し分無いように思えますが
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