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大陸の妖精
・番外編・ X778 アルトとリサーナ
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同じくミラに同行した





◆◇◆◇◆◇◆◇



鉛色の空の下、依頼を遂行するため深い森の中に入っていたアルトたち


視界の悪い雨の中でアルトとリサーナがエルフマンと対峙していた


全身接収に失敗したエルフマンが暴走し、敵味方の区別がつかない状態になっていたのだ



アルト「リサーナ、危険だ!今の暴走したエルフマンじゃお前を攻撃しかねない!!お前は下がってろ!!!」


リサーナ「ううん、あたしなら戦わずにエルフ兄ちゃんを正気に戻せるかもしれない!ここはあたしに任せて!!」


アルト「っ・・リサーナ!!」


叫ぶアルトがリサーナの腕を掴む



リサーナ「大丈夫、あたしを信じて!!」


アルト「!!」


かつて自分が言ったセリフをなぞるかのように言うリサーナ



アルト「・・・信じるぞ、リサーナ!!」


リサーナ「うん、アルトは先にミラ姉と合流して!!」


目から互いの気持ちを読み取ったアルトとリサーナは背を向けあった



アルトはミラの元へ走り出し、リサーナはエルフマンとの接触を試みた



それから少し経ち、アルトは急いでミラをその場に連れてきたが遅かった


エルフマンの攻撃によって、リサーナの身体は完全に消え去ってしまったのだ



◆◇◆◇◆◇◆◇





アルト「あの時・・・俺が無理やりにでもリサーナを止めていれば・・・」


後悔の念に苛まれるアルト



アルト「・・・あれから2年・・・お前は俺を許してくれるか?リサーナ」


アルトが誰も居なくなった森の中で一人問う


答えの代わりに心地良いそよ風が吹いた















今日も愉快な笑い声が飛び交うギルド、その名もフェアリーテイル


そんなフェアリーテイルの書庫の中から可愛らしい悲鳴が響く



ルーシィ「痛ーーーーーっ!!!」


悲鳴の正体はギルドメンバーの一人、ルーシィ


書類の整理をしていたルーシィがはしごの上から足を滑らせ、転落したようだ



ミラ「大丈夫?ルーシィ」


隣のはしごからミラが急いで降りてくる



ルーシィ「あはは、すみません・・・こーゆーの慣れてなくて」


ミラ「ごめんね・・・書類の整理手伝わせちゃって」


ルーシィ「ぜんぜん手伝いますよ!」


笑顔で答えるルーシィ


地面から立ち上がり、もう一度整理を始めようと一枚の小さな紙を取る



ルーシィ「ん?」


ルーシィは手に取った紙に違和感を覚える


見るとそれは
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