暁 〜小説投稿サイト〜
大陸の妖精
眠れる塔の女騎士
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、茫然とした様子でジークレインの話を聞く



ジークレイン「双子と聞いてやっと納得してくれたよな・・・しかしお前は敵意を剥き出しにしていたな」


エルザ「当たり前だ!!!貴様は兄のくせにジェラールのやろうとしている事を黙認していた!!!や・・・それどころか私を監視していた!!!」


ジークレイン「そうだな・・そこはオレのミスだった・・あの時は「ジェラールを必ず見つけ出して殺す」とか言っておくべきだった」


そう言ったジークレインはジェラールと顔を見合わせる



ジークレイン「しかし・・せっかく評議院に入れたのにエルザに出会ってしまったのが一番の計算ミスだな」


ジェラール「とっさの言い訳ほど苦しいものはないよな」



エルザ「やはり・・・お前たちは結託していたのだな・・・」


エルザがジェラールたちを睨みつけながら言う



ジークレイン「結託?それは少し違うぞエルザ」


すると次の瞬間、驚くべき事がエルザの目の前で起きた



ジェラール「オレたちはひとりの人間だ」


ジークレイン「最初からな」


ジークレインの身体が薄れ、ジェラールの身体に取り込まれてしまったのだ



エルザ「そ・・そんな・・まさか・・思念体!!!?」


ジェラールとジークレインの体が一つになるのを見たエルザが驚きながら言う



ジェラール「そう、ジークはオレ自身だよ」


エルザ「バカな!!!な・・ならばエーテリオンを落としたのも自分自身!!!その為に評議院にもぐり込んだと!!?」


するとジェラールは先ほどとはまったく違う冷徹な表情を浮かべ、エルザに言う



ジェラール「かりそめの自由は楽しかったかエルザ、全てはゼレフを復活させる為のシナリオだった」


エルザ「貴様は一体どれだけのものを欺いて生きているんだァ!!!!」


エルザの叫びにも応えないジェラールは戻ってきた自分の魔力を静かに解き放ち始める



ジェラール「フフ・・・力が・・・魔力が戻ってきたぞ」













その頃、魔法評議員ERAでは


突然、建物が老朽化し、足場や柱が崩壊し始めていた



「何だこれは!!?」


「建物が急速に老朽化してる!!?」


「失われた魔法・・・時のアークじゃと!!?」


評議員たちが崩壊する建物から脱出する中


評議員の一人、ヤジマが建物の中心に佇んでいるウルティアを見つける



ヤジマ「ウルティア」


ウルティア「全てはジーク様・・・いえ、ジェラール様の為・・・あの方の理想(ゆめ)は今ここに・・・叶
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