運命と聖なる光
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エルザ「人間個人ではもちろん、この塔にもそれほどの魔力を蓄積できるハズなどないのだ・・・そのうえお前は評議院の攻撃を知っていながら逃げようともしない・・・お前は何を考えているんだ」
ジェラール「・・・エーテリオンまで・・・あと3分だ」
エルザ「ジェラール!!!お前の理想はとっくに終わっているんだ!!!!」
ジェラールの手首を握りしめるエルザ
エルザ「ならば共にいくのみだ!!!!私はこの手を最後の瞬間まで放さんぞ!!!!」
ジェラール「あ・・ああ・・・それも悪くない・・・」
半ば観念したような表情を浮かべ、言ったジェラール
ジェラール「オレの体はゼレフの亡霊にとり憑かれた、何も言うことをきかない・・・ゼレフの肉体を蘇らす為の人形なんだ」
エルザ「とり憑かれた?」
ジェラール「オレはオレを救えなかった・・・仲間も誰もオレを救える者はいなかった・・・楽園など・・・自由など、どこにもなかったんだよ」
エルザ「!!」
ジェラール「全ては始まる前に終わっていたんだ」
ジェラールがそう言った瞬間、空に一筋の光が生まれ、その中から巨大な魔法陣が現れた
同時に楽園の塔全体が大きく揺れ始める
エルザ「Rシステムなど完成するハズがないと分かっていた・・でも、ゼレフの亡霊はオレをやめさせなかった・・もう・・止まれないんだよ、オレは壊れた機関車なんだ・・・」
するとジェラールはエルザを見据え、その瞳に決意を浮かべて言った
ジェラール「エルザ・・おまえの勝ちだ・・オレを殺してくれ・・その為に来たんだろ?」
エルザ「・・・私が手を下すまでもない・・この地鳴り・・すでに衛星魔法陣が塔の上空に展開されている」
そう言ったエルザは握っていた剣を捨てて、言う
エルザ「終わりだ・・・お前も、私もな」
ジェラール「不器用な奴だな・・・」
更にエルザは握っていたジェラールの手首を放す
ジェラールは体の上半身だけを起こす
エルザ「お前もゼレフの被害者だったのだな」
ジェラール「これは自分り弱さに負けたオレの罪さ・・・理想と現実のあまりの差にオレの心がついていけなかった」
エルザ「自分の中の弱さや足りないものを埋めてくれるのが・・・仲間という存在ではないのか?」
ジェラール「エルザ・・・」
エルザ「私もお前を救えなかった罪を償おう」
ジェラール「オレは・・・救われたよ」
そう言ったジェラールは強引にエルザを抱き寄せた
そしてそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ