運命と聖なる光
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互いに熱くなり、檄を飛ばし合うアルトとシモン
傍にいるルーシィたちは驚いた表情で二人を見ていた
シモン「・・・お前はジェラールという男を何も分かっていない・・・あいつは狡猾な男だ、エルザのそういう感情をも利用してくる」
アルト「!!」
シモン「状況はさらに悪い、評議員がここにエーテリオンを落とそうとしているのは知っているな・・もちろんそんなものを落とされたら塔の中の人間は全滅だ・・・ショウの話ではあと15分・・・いや、あと10分か」
アルト「何だと!?」
ルーシィ「そんな・・・!!」
シモン「エルザは全員逃がせと言って一人で向かった、エルザの事だ・・エーテリオンを利用してジェラールを道づれにする気かもしれん」
アルト「・・・考えたくは無かったけど・・・やっぱりそうだったのか・・・!!」
『この戦い・・勝とうが負けようが、私は表の世界から姿を消す事になる・・』
アルト「自分の命と引き換えに・・・ジェラールを・・・」
震えるアルトは、怒号交じりに叫びだす
アルト「エルザはどこだぁァア!!!!」
楽園の塔最上階ではジェラールが三羽鳥に見立てた駒を倒し、不気味に微笑む
ジェラール「やれやれ、ゲームはもう終わりか」
エルザ「人の命で遊ぶのがそんなに楽しいか?」
階段を上りきって最上階へと入り込んだエルザは、怒りを込めた声でジェラールに問う
ジェラール「楽しいねぇ、生と死こそが全ての感情が集約される万物の根源、逆にいえば命ほどつまらなく、虚しいものもない」
エルザの問いに対し、ジェラールは楽しそうな声で答えた
ジェラール「久しぶりだな、エルザ」
エルザ「ジェラール」
ジェラール「その気になればいつでも逃げ出せたハズだが?」
エルザ「私はかつての仲間たちを解放する」
ジェラール「かまわんよ、もう必要ない・・・楽園の塔は完成した」
エルザ「あと10分足らずで破壊されるとしてもか?」
ジェラール「エーテリオンの事か?・・・クク」
笑いながらエルザに近づくジェラール
エルザ「その余裕・・やはりハッタリだったか」
ジェラール「いや・・・エーテリオンは落ちるよ」
刀を握る腕の力を更に強く込め、エルザはジェラールを睨みつける
エルザ「それを聞いて安心した!!!!10分、貴様をここに足止めしておけば全ての決着がつく!!!!」
ジェラール「いや・・オマエはゼレフの生贄となり死んでいく、もう決まってい
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