暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0887話
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を避難させる件もこれで駄目になったことだし、中国にとっては何気にダメージがでかいだろう。
 ただ、ダメージがでかすぎて暴走しないといいんだが。
 他に中国が避難出来そうな場所と言えば、オーストラリア……は俺達がいるからまず引き受けないだろうし、大東亜連合に合流……も昨日の件を考えると難しい。そうなると一番可能性が高いのは、EUの多くが避難しているアフリカか。
 もっとも、これまでの経緯を考えれば向こうでも色々と騒動を起こしそうな気はするけどな。
 そんな風に考えていると、台湾からの放送が終了して元の番組が映し出される。

「……さて、そうなると……」

 通信装置でエザリアへと連絡を入れると、瞬時に映像モニタにエザリアの姿が映し出される。
 向こうでも今の放送は見ていたのだろう。
 それで俺に連絡をしようとしていたところ、こっちから通信が入った……といったところか。

「エザリア、今の放送を見てたか?」
『ええ、マブラヴ世界の台湾の声明ね』

 あっさりと言葉を返すエザリアだが、内政担当としてシャドウミラーと関わりのある国々の情報については細かく調べている。
 それこそTV放送の類は重要な情報源の1つであり、それを考えると各世界から受信できるTV放送の中でマブラヴ世界の件をすぐに察知したのは、さすがうちの内政部門の実質的なトップと言えるだろう。

「それで、どうしたらいいと思う?」
『どうって……台湾に関してよね?』
「ああ。あそこまではっきりと中国との決別を口にして、更には統一中華戦線からも脱退した以上、問題無く取引出来ると思うんだが」
『……そうね。確かにそうだと思う。統一中華戦線は色々と問題があったけど、実際にその問題を引き起こしてたのは、殆どが中国でしょう?』
「ああ。特にシャドウミラーの基地に人を送り込んできたような悪質なのはな」

 もっとも、中にはシャドウミラーと中国の関係の悪さを理解した上で中国人に見せかけて人を送り込んでいる者達もいるだろうが。
 最近は大人しくなっていたが、俺達の存在が知られた当初に送り込まれてきたソ連辺りがカモフラージュとして中国人を使っているというのは十分に可能性がある。

『一度向こうに接触してみるわ。さっきの放送にしても、台湾は中国と違うのでシャドウミラーと取引をしたいっていう意思の表れでしょう?』
「だろうな。でなければああも大々的な真似はしないだろうしな。頼む」

 正直、これで統一中華戦線から台湾の戦力が落ちたのは痛いが……
 そんな風に思いつつ、その日の出来事は過ぎていく。
 ……俺が、予想していたよりも中国が愚かだと知るのは、翌日の事だった。





「んー……うるさいわね。こんな朝早くから何よ……」

 不意に耳元でそんな
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