第四章
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「黄金バットが」
「そして、ですね」
「僕達を助けてくれましたね」
「悪い奴等から」
「そうしてくれましたね」
「一体何処の誰かわからないけれど」
それでもと言う先生でした。
「僕達を助けてくれたよ」
「はい、本当に助かりました」
「先生も僕達も」
「黄金バットは本当にいたんだ」
先生も言うのでした、遂に。
「そして悪い奴等から皆を助けてくれる」
「正義の味方ですね」
「本当に誰かはわからないですけれど」
「うん、本当にいるヒーローだよ」
黄金バットこそはというのです。
「僕は間違えていたよ」
「ほら、黄金バットはいるんですよ」
「本当にいるんですよ」
生徒の皆は笑顔で言うのでした、考えをあらためた先生に。
「悪い奴等から僕達を守ってくれるヒーローが」
「今もいるんですよ」
「そうだね、黄金バットはいるんだ」
先生はまた言いました、確かなお声で。
「そして僕達を助けてくれる」
「そのことは確かですね」
「僕達が見た通りですね」
「そうだね、じゃあ皆でこのことを話そう」
先生は子供達に笑顔で告げました。
「黄金バットが本当にいることに」
「はい、そうしましょう」
「是非」
生徒の皆も先生に応えます、そして通り魔は警察を呼んで逮捕してもらってでした。このことを詳しくお話してです。
黄金バットのことを皆に知らせるのでした、すると皆は言いました。
「やっぱり黄金バットは今もいるんだ」
「そして悪い奴をやっつけてくれるんだ」
「そして私達を助けてくれるのね」
「そうしてくれるのね」
「今も」
ずっと昔からそうだというのです、ですが。
黄金バットが何処の誰なのか、そのことはといいますと。
「さて、昔からいるけれど」
「本当に何処の誰なんだろう」
「それが全然わからない」
「人間なのかな」
「妖怪なのかも」
このことは誰もわかりません、けれどあるお爺ちゃんがお孫さんに笑ってこう言いました。
「そんなことはどうでもいいわ」
「黄金バットが何処の誰か?」
「そうじゃ、どうでもいいわ」
こうお孫さんに言うのでした。
「全くな」
「それはどうしてなの?」
「黄金バットがいてくれて悪い奴をやっつけてくれる」
「そうして僕達を守ってくれるから」
「それで充分じゃ」
まさにそれだけで、というのです。
「黄金バットが何処の誰かな」
「人間じゃなくてもいいの?」
「ははは、姿形がか」
「ずっと昔からいるっていうし」
「それこそわしが生まれる前からおる」
お爺さんが生まれる前からというのです。
「しかしじゃ」
「それでもなんだ」
「うむ、黄金バットがおってな」
そして悪い人達から困っている人達を助けてくれるというそのことだけでも
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