第三章
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拳であっさtりとやっつけてしまいました、その黄金バットの鮮やかな闘いを見てです。
子供達はうっとりとしてこう言いました。
「凄いや、黄金バットは本当にいたんだ」
「それで悪い奴等をやっつけてくれるんだ」
「困っている人を助けてくれるんだ」
「噂通りに」
「黄金バット有り難う!」
子供達は自分達に背を向けている黄金バットにお礼を言いました。その背中には黒いマントがたなびいています。
「助けてくれて有り難う!」
「先生と僕達を助けてくれて」
「本当に有り難う」
黄金バットはその子供達にお顔を向けました。やっぱり黄金の髑髏のお顔です。
けれど恐ろしいところは全くありません、そのお顔を皆に向けると何も言わずにです。
アスファルトを蹴って空に舞い上がり何処かへと消え去りました。白銀の満月の中に飛び込む様にして。
そして最後にです、笑い声だけを残していきました。
「ハハハハハハハハハハハ!」
まるで夜の霧の様に消えました、その黄金バットが消えた満月を見上げてです。先生は怪我をした場所をもう一方の手で抑えながら言いました。
「いや、まさか」
「はい、本当にいましたね」
「そうでしたね」
生徒の子達が先生に言います。
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