暁 〜小説投稿サイト〜
黄金バット 第一話 帰って来た黄金バット
第三章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
拳であっさtりとやっつけてしまいました、その黄金バットの鮮やかな闘いを見てです。
 子供達はうっとりとしてこう言いました。
「凄いや、黄金バットは本当にいたんだ」
「それで悪い奴等をやっつけてくれるんだ」
「困っている人を助けてくれるんだ」
「噂通りに」
「黄金バット有り難う!」
 子供達は自分達に背を向けている黄金バットにお礼を言いました。その背中には黒いマントがたなびいています。
「助けてくれて有り難う!」
「先生と僕達を助けてくれて」
「本当に有り難う」
 黄金バットはその子供達にお顔を向けました。やっぱり黄金の髑髏のお顔です。
 けれど恐ろしいところは全くありません、そのお顔を皆に向けると何も言わずにです。
 アスファルトを蹴って空に舞い上がり何処かへと消え去りました。白銀の満月の中に飛び込む様にして。
 そして最後にです、笑い声だけを残していきました。
「ハハハハハハハハハハハ!」
 まるで夜の霧の様に消えました、その黄金バットが消えた満月を見上げてです。先生は怪我をした場所をもう一方の手で抑えながら言いました。
「いや、まさか」
「はい、本当にいましたね」
「そうでしたね」
 生徒の子達が先生に言います。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ