紅の十字架 そのD
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ぎ!! や、やってますが・・・・・・扉が重すぎて・・・・・・!」
「どいてくださいッ!! 『ゴールドエクスペリンス』ッ!! 扉をプランクトンの塊にするんだァァーーーーッ!!」
ジョルノがスタンドで扉を殴りつけると一瞬で扉の色が銀色から朱色に変わった。
「無駄無駄ァッ!!」
そして二発殴るとまるで砂のように扉がザザァ、と崩れた。
「あぁッ! 紅魔館で一番気密性の高い扉がッ!! お嬢様に怒られる!」
「言っとる場合かァァーーーーッ!! ジョルノ気を付けろ!! 扉を押さえてた奴もきっと透明のゾンビだ!!」
妹紅はまだ厨房にいた。
「蓬莱ッ!! 『凱風快晴 ーフジヤマヴォルケイノー』ォォーーーーッ!!」
本日二回目の高火力噴火。妹紅の眼前に凄まじい威力の火柱が立つ。ジュゥワァア! と、血が沸騰し蒸発する音とともに、肉が焼け焦げる臭いが三人の鼻を襲った。何体かの透明ゾンビフェアリーが巻き込まれたのだろう。やはり火に弱いらしいが・・・・・・。
「・・・・・・! 臭ッ!」
慣れない臭いにジョルノは顔をしかめる。だが、そんな暇はない。ジョルノの顔面に何かが上から落ちてきた。
「・・・・・・ッ!?」
何かが顔にへばりついているが、見えない。透明のゾンビか? でも一体どこから・・・・・・。
と、ボド、ボド! と上から何かが大量に降ってきた。
「う、わあああああああッ!!」
ジョルノはすぐに『ゴールドエクスペリンス』で顔についた奴を殴ろうとする。その前にジョルノの眼球に違和感が走る。
ブシュ、グシュ!
こ、こいつ!! 僕の『眼球』の抉ろうとしているッ!?
「『ゴールドエクスペリエンス』ッ!!!」
殴るのはまずい、と思い顔面に付いている奴を引きはがすため『GE』に掴ませる。まず攻撃を受けている眼球を守るために目の辺りを掴むと、細い棒のようなものを掴んだ。
「・・・・・・!!」
腕か? 細い、小さいぞ・・・・・・。いや、早く引き剥がさなくては!
「無駄無駄無駄無駄!」
ぶち、ブヂィ! と、相当強靱な力でジョルノの顔にへばりついていたらしい透明のゾンビはジョルノの顔の皮膚を破っていく。
「ぐぅっあああああッ!!」
ようやく取れた、だがおそらく囲まれている。こいつらは上から降ってきた。破れた皮膚からドロリと血が流れる感触が分かる。目の方は何とか大丈夫のようだ。
「美鈴ッ!!」
ジョルノが目を押さえながら美鈴の方を見ると彼女も何かに掴まれていた。顔ではなく肩のようだが・・・・・・いや、違う。美鈴もそうだがもっとまずいのは――――。
「め、美鈴ッ!! 急いでここから離れるんだッ!! 背中の咲
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