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ボスとジョルノの幻想訪問記
主人公の資格 そのB
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「今本心が聞こえた気がするが・・・・・・くっ、・・・・・・自ら進んで汚物をくわえたくはないな」

「汚物じゃあ無いわ。金の成る木よ」

「つくづく悪趣味だ」

「ふふん、まぁせいぜいそこで這い蹲ってなさい。まぁ電流を流してるから動けはしないだろうけどね」

 と、ここで妹紅が口を開く。

「――――なぁ、あんたの弱点を教えてやろうか?」

「・・・・・・は? 何が言いたいのよゴミ。便所になりたいの?」

「いや、結構だ。だけど・・・・・・まぁ、『忠告』だね」

 霊夢は怪訝そうに妹紅を見下した。心底腹が立つ物言いだが、聞いてやろうと思った。その後で好きにしよう。

「言ってみなさい」

「ん? あー、いや。やっぱりいいや。忘れてくれ。なーんか気分じゃあねぇし」

 だが、妹紅は首を振って目を閉じた。踏みつけている方の霊夢はそんな妹紅の思わせぶりな態度にカチン、と来て。

「言え、って言ってるのよ」

「いやいや、いいよ。天下の主人公、博麗霊夢様にこき使わされるなんて光栄だ。いいよ、好きにやんな」

「いいから言えって言ってんでしょ!?」

 と、妹紅は霊夢の方をちらりと見た。

「・・・・・・どーしても聞きたい?」

「ええ」

「そんなに?」

「そうよ」

「どーしても?」

「ぬぐぐ・・・・・・!」

 霊夢が沸々と怒りをたぎらせ始めたので妹紅は「あ、ちょ。待って、話すって」と慌てて。

 ふぅー、とため息をついた。

「あんたの『能力』は『経済力』や『お金』に依存する、だったわね?」

 霊夢はきょとん、として首を縦に振った。

「そうよ。私の『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は『経済力』に依存するスタンド。場所を人里に限定してしまえば誰にも負けない無敵のスタンドよ」

「そうそう、そこだよ。それそれ」

 妹紅はパン、と手を叩いて指摘し始める。

「?」

「いや、人里に『限定』するってところよ。あんたの弱点はねぇぇ〜〜〜〜」

「・・・・・・そりゃ人里から離れれば・・・・・・、動けなくなっちゃうけど。ここは人里よ。関係ないわ」

「いいえ、『関係有り』。よ」

 そう言い切って妹紅が立ち上がった。

(って、え? 『立ち上がった』・・・・・・?)

 おかしい、確かに妹紅をふみつけて電気を流していたはずなのに・・・・・・。こいつはいつの間にか私の拘束をすり抜けた??

「・・・・・・そういえば霊夢。この人里はスゴいわねぇぇ〜〜〜。ほら、あんたの後ろ」

 と、妹紅の視線誘導に従って霊夢は背後――――ジョルノの飛んでいった方向を見ると――――!

「なッ・・・・・・!? え、こ・・・・・・これは・・
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