第五十九話
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―――砦―――
「ッ!? 姉様ッ!!」
砦の櫓から状況を見ていた孫権は四斤山砲の砲撃で吹き飛ばされた孫策を見て叫んだ。
「…………………」
その横で周瑜はただ吹き飛んだ孫策を見て何も行動はしなかった。
ただ、右拳を強く握り締め、血がポタリと落ちた。
「姉様を助けるわッ!! 思春行くわよッ!!」
「御待ちください蓮華様ッ!! 早まってはいけませんッ!!」
櫓の階段を降りようとしていた孫権を、周瑜が呼び止める。
「何故止めるのよ冥琳ッ!! 姉様が………姉様の命が………」
「健業を出た時から誰かが死ぬのは覚悟していたはずです蓮華様。それがたまたま雪蓮だっただけです」
「冥琳………貴女は………」
孫権は信じられない表情をした。
周瑜はそれには目もくれず、再び倒れている孫策を見た。
遠目から見ると、孫策はゆっくりとだが起き上がっていた。
そして、孫策の周りを合肥城から出撃した王双の部隊が取り囲んだ。
「ほ、報告しますッ!!」
その時、兵士が孫権と周瑜の元へやってきた。
―――孫呉side終了―――
「雪蓮………降伏してくれないか?」
俺は砲撃で満身創痍の雪蓮に言う。
雪蓮の服はボロボロで、足からは血を流している。
「………駄目……よ……」
「雪蓮ッ!!」
雪蓮は南海覇王を構えて俺と向き合う。
「貴方達の事を、私達は裏切った。はいそうですかと簡単には降伏出来ないわ」
「雪蓮………」
「ほ、報告しますッ!!」
俺も覚悟を決めて雪蓮と戦おうとした時、伝令が来た。
「どうした?」
「と、砦から一騎が出撃してきますッ!! 相手は孫堅ですッ!!」
「何ッ!?」
伝令の言葉に俺は唖然とした。
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