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ボスとジョルノの幻想訪問記
主人公の資格 そのA
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御札は正確に降下するジョルノを支えている竹を根本から切り裂き、ぐらぁっと体勢を崩す。
 このままでは地面に叩きつけられてしまう。いわずもがな、ジョルノは霊夢のようにふわり、と浮けないので代わりのクッションを作る必要がある。

「『ゴールドエクズペリエンス』! 竹を掴んで、地面に投げて――――」

 ジョルノは一緒に落下する竹片を持って地面に投げた。すると、地面に落ちた後すぐにそれは竹から低木へと生まれ変わる。低木は枝と葉が密集しており、その上は一応の緩衝材になっている。おかげで彼は大きなダメージを受けずに無事着地できた。

「・・・・・・」

「よくもやってくれたわね・・・・・・。でも、今度はそううまくいくかしら・・・・・・?」

 ジョルノとしてはこの対面はまずかった。場所が普通に人里の通りなのである。メインの道より少し小規模ではあるが、ここも多くの店が建ち並んでいる。『経済力』は豊かだ。少なくとも路地裏での攻撃より威力の高い打撃が来るはずだ。

「もう油断はしない・・・・・・私は『反省』すると強いわよ・・・・・・??」

 と、霊夢は口から流れる血を拭いながら懐から何枚もの硬貨を出す。ジョルノの見る限り、それは先ほどまで飛ばしていた銅貨や銀貨とは違い、手のひらほどの大きさのある『金色』の小判だった。

「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』の総合的パワーは『経済力』の強さにそのまま比例する・・・・・・合ってるわ、外来人。大正解よ」

 霊夢は金貨を構えてそう言う。

「更に言うと私の『スタンド』には更なる力がある。でもそれは私にとっても非常に非常に、危険を伴う・・・・・・。だから『使わない』。万が一にも看過された場合――あんたの未知数の能力によって打ち破られる場合があるからよ」

「・・・・・・何が言いたい」

 と、ジョルノが尋ねると――。

「つまり、こういうことよ・・・・・・『あんたがいくら未知数の能力を持っていようと、全く関係のない処刑方法を思いついた』。罰金は5000倍に払って貰うわ」

 処刑方法とはつまり金を払わせるということか? しかし値段がさっきからつり上がり続けているな・・・・・・と、ジョルノが思っていると。

 霊夢は突然、ジョルノに背を向けて走り出した。

「・・・・・・なっ!?」

 まるで『逃げるんだよぉぉ〜〜〜!!』とでも言わんばかりの全力疾走!! それにジョルノが呆気に取られていると霊夢はそのまま一番近くにいた人間の腕を掴んで組伏せた!

「きゃああああッ!?」

「さぁああああって!!! こいつがどうなってもいいのかしらァァ!? 観念しなさいクソコロネ野郎ォォ!!」

 霊夢は近くにいた女性の腕と首を掴み、ジョルノの方を向いた。つまり、これは
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