主人公の資格 その@
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていたのだった!!
* * *
ジョルノと妹紅が人里に至る30分ほど前――――。
「ほい・・・・・・よっと」
橙はとある用事で人里へ進入していた。なぜ進入という言葉を使わなければならないのか。それは、現在の人里の警備が凄まじく、妖怪の類は入ってはいけないというルールがあるからだ。
そのルールを作ったのは博麗霊夢である。つい最近まで異変が起こらなければ動かない巫女(異変が起こっても動かないときもある)と呼ばれていた彼女だったが、数ヶ月前から親友・・・・・・というか戦友のような存在が行方不明になってから博麗霊夢は変わってしまった。
霧雨魔理沙が失踪したせいだった。
(といっても、こんなに人ってすぐに変わっちゃうのかな・・・・・・? まさか、人里の安全だけじゃなく経済・産業その他諸々も全て引き受けちゃうなんて)
客観的に見れば博麗の巫女は成長したのだ、と言われるのも当然だった。以前の彼女とは似ても似つかないくらいの仕事振りだという。
だからと言って、人里から一部を除いたほとんどの妖怪を追い出すのは少々やりすぎである。何度か命蓮寺やワーハクタクといざこざがあったらしいが・・・・・・。
よって、妖怪追放令は八雲の者たちも例外無く。橙は仕方が無く警備の目を盗んで人里に進入していた。
ちなみに今の彼女は耳と尻尾が見えないように、大きめの帽子やロングスカートでうまく隠していた。
(――とはいえ、これで進入成功! あとは・・・・・・)
橙は懐からメモを取り出した。そこにはとある店の名前が書いてある。
(・・・・・・『花魁 巫女の里』・・・・・・。これって・・・・・・お水系の店だよね・・・・・・? 紫様と藍様はここに博麗霊夢がいるって言ってたけど)
そこにはどう考えてもアレなお店の名前が書いてあった。まさか、聖職者のくせに水商売の仕事をしているのだろうか。とんだ罰当たりだ。
ともあれ、与えられた任務――――『博麗霊夢からDISCを回収すること』をこなさなければならない。普通なら不可能だと思われたが今の橙には遂行できるという自信があった。
(スタンドを回収するには相手を再起不能にしなければならない。私が霊夢を倒せるとは全く思えないけど、今の私には成長した『牙』による奇襲攻撃ができる!)
道を歩き、目的の場所に向かいながら橙はそう思う。昨日の今日だったが、確かに橙の『牙』は大きく飛躍的な進歩を遂げていた。
『牙Act.2』。橙が打ち込む爪弾はAct.1に比べて威力・スピード・回転力と軒並み強化され、さらに弾痕が橙の自由に操れるという能力まで身につけた。代わりに指の数以上の連射は不可能だ(時間が経てば伸びてく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ