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ボスとジョルノの幻想訪問記
主人公の資格 その@
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意味よ」

 と、突然霊夢は空中に飛んだ。だが、ジョルノが驚いたのはそこではなく、橙の爪弾の弾痕が動いたからである!

(あ、あれが『能力』なのか?)

 爪弾の弾痕は霊夢に向かっていったが、霊夢は飛んでいるため全く意味はない。だが橙は続けざまに霊夢に向かって爪弾を乱射する。

「『(タスク)Act.2』ッ!!」

 ドバッドバドバッ!!

 だが、霊夢はするりするりと華麗に空を舞い爪弾を全てかわしていく。――――と、霊夢は橙の側に何かを投げた。

 ――――ちゃりん。

「――――ハッ!?」

 橙が音のしたほうを見るとそこには一枚の『小銭』が。

「・・・・・・これで終わりよ。橙」

「――――あ」

 ドンッ!!!

 霊夢がそう言うと、橙の体がいきなり吹き飛んだのである。しかも、なぜか全身が真っ黒焦げになっていた。

「う、うわあああああ!!」

「博麗の呪いじゃあああ!!」

「やべえええええ!!」

 人里の人間たちはついに霊夢に恐れをなして散り散りに逃げていった。もちろん、ジョルノもそれに続いている。

 それは彼が博麗霊夢に恐れをなしたから、ではない。

(は、博麗霊夢!! 彼女の、いや、彼女はッ!!)

 村人たちには橙が突然吹き飛んだように見えただろう。だが、ジョルノの目には見えていた。

 橙の『(タスク)』同様、博麗霊夢にも『スタンド』がいたのだ!

(だが・・・・・・僕の角度から見えたのは『腕』だけだった! しかも一瞬!! あ、あんなに速い、そして強いパワーを持つ『スタンド』は初めてだ!! 金色に光っていたように見えたが・・・・・・あれは、あれは一体ッ!?)

 ジョルノはまずい、と思っていた。霊夢の『スタンド』の正体不明の強さもそうだったが、なによりあの言葉――。

 野次馬の一人が発していた――――「関所の税」という言葉だ!

(当然、払ってない!! そしてあの口振りから察するに、猫耳妖怪も払っていなかった!! だったら次は僕の番だ!! 早く、ここから、人里から出なくては!!)

 ジョルノは人混みに紛れながら近くの路地に入った。だが、道に見覚えがない。

(クソっ! 突然だったせいで道が分からない!)

 当然、適当に人里を歩いていた彼はそんなに道を覚えていなかった。

 と、その時。

「――――さて、さっき報告があったのはもう二人。確か、『アマゾネスの少女』と『金髪の少年』だったわ・・・・・・。で、あんたがそうよね? 『金髪の少年』?」

 ジョルノの背後には既に――――。

「『金』は払って貰うわ。100倍返しでね」

「は、博麗霊夢ッ・・・・・・!!」

 博麗霊夢が空中で見下ろし
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