主人公の資格 その@
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その光景を見てそんなことを言っていた。
「うっさいわねぇー・・・・・・。あんたたち人間を妖怪から守ってやってんのは誰か分かってるのかしら? それに安全のために関所を作ったのも人里が経済的に豊かなのも全て私が管理しているからよ?」
その騒動の中心には少女と女性。少女は地面にうつ伏せになって倒れており、もう一人は倒れている少女を足蹴にしていた。
「・・・・・・」
片方の女性が周りの野次馬にそう言い放つと人々は黙ってしまった。それはおそらく図星だからだろう。
「ほらね? 何にも言えないんならさっさと消えて欲しいわ。『妖怪退治』の邪魔よ」
『妖怪退治』という単語がジョルノの耳に届いた。それにあの紅白の衣装。それは彼女の正体を示すには十分な情報だった。
(あれが・・・・・・『博麗の巫女』?)
話半分には聞いていた。確か宴会の準備中に鈴仙が『何だかんだスゴい人物』だと。
博麗の巫女は『妖怪退治』を専門に行う人物だという。では足蹴にされている少女は妖怪なのだろう。よく見ると帽子の下に耳があり、尻尾が生えているのが確認できる。
「く・・・・・・そっ・・・・・・! れ、霊夢っ!! お前、自分が何してるか分かってるのか・・・・・・!?」
踏みつけられている少女は悔しそうに言った。彼女は全身を酷く痛めつけられており、体中に何故か『焦げ痕』が伺える。博麗の巫女――博麗霊夢の攻撃だろうか。
と、その問いかけに霊夢はにやり、と笑ってさらに踏みつける力を強めた。
「えぇ、えぇ。言われなくても分かってるわよ橙? 幻想郷最強の『ペット』を踏みつけているのよ?」
「ぐぅ・・・・・・っ!」
「でもね、あんたのご主人様たちはあんたを助けには来ない。どうしてか分かるかしら?」
霊夢は屈んで橙という少女の髪の毛を掴みあげる。
「私が『人里における協定』を紫と結んでいるからじゃあ無いわ。確かに、そういう不可侵の協定は結んでるけど・・・・・・」
そして橙の耳元でゆっくりと、残酷に呟いた。
「ひとえにあんたが役立たずだからよ」
「――――っ!! こ、このぉォーーーーーッ!!!」
次の瞬間、ぼろぼろになっているにも関わらず橙は無理矢理起きあがり『地面』に向けて腕を付きだし――――。
「『牙Act.2』ゥゥーーーーッ!!」
なんと『スタンド』を出したのである!!
「――――『スタンド』ッ!?」
ジョルノは面食らった。確かに少女の背後には小さなロボットのような見た目で猫耳と尻尾が二本生えたような『スタンド像』があった。そして、スタンド使いの橙の指先の爪が高速で回転し――地面に穴を開ける。
「またそれ? ――――私には無
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