主人公の資格 その@
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「ぐだぐだと文句が多いですね・・・・・・じゃあ全裸で行きますか? 僕は全然構いませんよ」
「構えよッ! 私がちょっと悲しくなるだろ!」
妹紅は涙目ながらに訴える。だが、これ以外に方法も思いつかないので――――。
妹紅はいわゆるアマゾネスになった。
葉っぱ自体の大きさは申し分ないが、やはり粗末なものである。つまり、彼女の体を隠している面積が少ない。妹紅の体のラインをはっきりと浮かび上がらせ、慧音や永琳ほどではないにしても大きな胸がはっきりと分かる。また、お尻も彼女の輪郭に沿って丸みを帯びた美しいシルエットを描き、太股は彼女が内股で恥ずかしさを堪えているのも相まってかなりエロい。彼女の全身――――手の指の先から足の指の先まで、その白い雪のような肌がまるで人外のような荘厳ささえ感じられるようだ。さらに、その肌の白さとは対照的に、妹紅が顔を燃え上がるほどに真っ赤にしているのも興奮をそそる。普段は見せないその弱々しい表情から一筋の涙がこぼれていた。
「・・・・・・ジョルノ、人里に寄らせてくれ・・・・・・。服を買いたい・・・・・・。たのむから、あの・・・・・・私、これ、無理・・・・・・」
妹紅は恥ずかしさの余りぷるぷると震えながらジョルノに懇願した。
こんな姿を里の男たちに見せたら一体どうなってしまうのか・・・・・・。それはもう、薄い本が厚くなることだろう。
「・・・・・・その格好で人里行くとか正気じゃあないですね」
「ぶっ殺すぞ」
まぁ、妹紅が殺意を振りまきながら歩けば、そんなことは万に一つも起こらないだろうが。
* * *
アマゾネス妹紅の案内によりジョルノたちは人里へと到着した。ちなみに人里への入り口は2カ所あり、両方とも簡易的な関所が存在する。
「こんにちはここを通るには簡単な・・・・・・って、ええ!? な、何その格好!? 変態ッ!?」
「うるせええええッ!! ぶっ殺されたいのかテメェーーーーッ!!」
「ブッコロスゾコラァァァーーーーーッ!!」
ジョルノの後ろに隠れていた妹紅だったが、案の定関所の役員にそう言われて『スパイスガール』も一緒になって怒鳴り散らした。もちろん、役員に『スパイスガール』の罵声は聞こえないのだが、妹紅一人の声だけで十分だった。
「ひぃッ!?!? ご、ごごご、ごめんなさいいいいッ!!」
関所の役員は突然の殺意の篭もった妹紅の叫びにビビり職務を放棄して詰め所の中に閉じこもってしまった。
「・・・・・・通っていいってよ」
「絶対そんなこと言ってないですよ」
妹紅は変態呼ばわりされたことを気にしているのか、少し泣きそうだった。とはいえジョルノにそんなことは関係ない。何一つフォローを入れずに関所を無許
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