十六夜咲夜一揆 そのB
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えて』乗ってやろう・・・・・・)
ディアボロは『キングクリムゾン』を出す。残り1秒になった瞬間にディアボロは自分の未来を正確に『イメージ』する。
(・・・・・・俺は『戦士』ではない。だが、十六夜咲夜。貴様は『戦士』の目をしていた・・・・・・)
今からジャスト10秒後、レミリアを『キングクリムゾン』の右拳で殴り飛ばす、そのイメージ。
「――――『キングクリムゾン』、俺の時間ごと消し飛ばせッ!!」
ここから先は誰も記憶しない世界の10秒間である。咲夜の時止めを強制終了してディアボロは自身の行動ごと時を消し飛ばした。
ディアボロさえも認知出来ない10秒。レミリアの『キラークイーン』の拳は咲夜に当たるが、『ホワイトアルバム』によってガードされる。咲夜自身は壁に再び叩きつけられるが、ダメージはほぼ0だろう。その間にディアボロは走り出し、二人との距離を詰める。消し飛ぶ時間の中でレミリアはディアボロに気が付く。この時点で4秒23。そして迎え討とうとして『キラークイーン』を彼の方に向けた。同時に咲夜の『ホワイトアルバム』が崩れる。恐らく咲夜の意識がスタンドを維持できないレベルまで弱まったのだろう。ディアボロは『キングクリムゾン』の右腕だけを出した。この時点で7秒08。そのままレミリアに殴りかかる。その前にレミリアの方が先にディアボロを殴っていた。だが、『墓碑銘(エピタフ)』で未来を予知していたディアボロはその咄嗟の攻撃を避けた。『キラークイーン』の拳は再び空を裂くだけだった。この時点で9秒11。そしてディアボロは一瞬溜を作る。時間の調整のためだ。この時点で9秒58。すぐにディアボロは拳を振り抜く。この時点で9秒89。
そしてレミリアの顔面に『キングクリムゾン』の右拳が肉薄する。この時点で――――9秒99。
「時は再び刻み始める・・・・・・」
10秒。
鈍い音と共にレミリアの体は宙を舞った。
* * *
10秒間の時飛ばし中、結果を残したのは最後のディアボロの行動だけだった。その瞬間にディアボロの体はドッピオに戻るが、彼は確信する。成功した。自分の行動を織り込んでの『時飛ばし』は今まで数回したことはあるが、時飛ばしが終了する瞬間に自分の行動をジャストで合わせることなんて初めてだった。
この行動には理由がある。レミリアをぶん殴ったのは『ドッピオ』であるとレミリア、咲夜、そしてドッピオ自身に認識させるためだ。ドッピオはディアボロに気が付いていないため、これまでのディアボロの行動は全て自分の無意識の本能によるものだと勘違いしている。そこをディアボロは突いたのだ。
この状況。どこからどう見てもドッピオは咲夜をレミリアから守ったようにしか見えない。するとドッピオはこれも『自分
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