十六夜咲夜一揆 そのA
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・ッ!! 『それ』を引き当てたのも単なる偶然じゃあない、『運命操作』があるッ!!)
つまり、レミリアの『キラークイーン』の能力は触れた物体を『爆弾』に変えること。しかもレミリアは運命操作によって爆弾化したナイフを咲夜の最後の一手に選択させていたのだ。
更に咲夜は瞬時に以下のことも分析する。あの能力――――物体には有効だがおそらくスタンドを爆弾化は出来ないのだ。よってスタンドから作られる半物体の『ホワイトアルバム』の装甲は爆弾化されることにより起爆はせずただ崩れ落ちただけだったのだ。
と、咲夜は考えを巡らしているが現在二人の距離はゼロ。しかも咲夜は『ホワイトアルバム』を出していない。『キラークイーン』を既に出しているレミリアの方が圧倒的有利だった。
「くらいなさいッ!! ぜ・・・・・・」
レミリアが叫びながら攻撃を宣言した直後。当然咲夜が取るべき行為は決まっていた。
慌てることなく、心の内で時計を止める。
「――――幻世『ザ・ワールド』」
レミリアがあと数センチで咲夜の顔面を『キラークイーン』で殴り抜こうとするが――――時が止まった。
咲夜だけの時間になった。
* * *
時が止まった。
すると当然、『彼』が出てくるわけである。
「・・・・・・やっと十六夜咲夜が時を止めたか」
未だに紅魔館の内部を右往左往していたドッピオの中からディアボロは姿を現した。
そして彼はすかさず行動に移る。まずはドッピオが迷っていた原因――――すなわち『ティナーサックス』の本体である小悪魔の撃破である。
(・・・・・・全く、ドッピオめ。よくよく注意すれば廊下の見た目は違っても同じ空間座標の軌跡を辿っていることに気付けるだろう。しかもこの程度の尾行にも気が付かないとは・・・・・・)
ディアボロは咲夜がどの程度、時間を止めるかが分からないため行動は迅速だった。すぐに背後を尾行していた小悪魔の元にやってきて『キングクリムゾン』を出す。
「やれやれ・・・・・・私のドッピオが世話になったな・・・・・・」
そして何の躊躇も無く動かない小悪魔の心臓を右腕で貫いた。
(・・・・・・もし、こいつも吸血鬼ならばこの程度では死なないだろうが、これでしばらくは邪魔は出来ないはずだ・・・・・・。あとするべきことは・・・・・・)
と、ディアボロはふと窓の外を見た。ここからは紅魔館の中庭が見える。時間が時間なため暗くてよく見えなかったが、そこには見覚えのある少女の姿が映っている。
(・・・・・・あれは妹の方か? あんなところで何をしているんだ・・・・・・。しかも『スタンド』を出しているようだが・・・・・・)
遠目からではよく分からない。何か
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