十六夜咲夜一揆 その@
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かつて悪魔の狗と呼ばれた人間は親を退治対象として認識した。
絶対に起こり得ないと言われていた闘いが幕を開ける――――!
* * *
――――と、若干テンションに置いてけぼりのドッピオはふと気が付いた。
(あれ? これって今逃げるチャンスだよな・・・・・・?)
レミリアと咲夜はいがみ合っていてこちらに気が付いていない。逃げるなら今がチャンスだ。ドアも開いているし屋敷の中(紅魔館だっけ?)も使用人は夕食の準備中でいないと言っていた。
しめしめ、と思い部屋を出て屋敷の廊下に出るドッピオは『墓碑名』を出して未来を確認する。
・・・・・・誰にもバレていないようだ。というか、屋敷に他の人物がいるような気配もない。
(よし、さっさと逃げよう)
ドッピオは足音を殺しながら廊下を隠れながら進んでいく。咲夜が案内した道を逆に辿れば一階に着くと思い進んでいく。
・・・・・・だが、いつまでたっても階段が見つからないのだ。
「・・・・・・あれ? おかしいな・・・・・・」
まさか道に迷ってしまったのでは、と思い再び来た道を引き返そうとすると――――。
道がない。
そこはなんとッ!! 廊下の突き当たりだったッ!!
「こ、これは一体ッ――――!?」
ドッピオはさっきまで通ってきた道だったはずの廊下が突き当たりとなっていることに驚きを隠せない。
「いやッ、これはスタンド攻撃だッ!! あの二人から離れたからッ! 恐らく進入者扱いされているんだッ!!」
狼狽する進入者を見ていたのは一人。名前は無い。
黒い服を着て長い赤髪をしており、頭からコウモリの羽が生えている女性だった。
(ふっふっふっ・・・・・・図書館秘書兼進入者探知係、小悪魔こと・・・・・・名前は無いんですけど・・・・・・。いいや、小悪魔参上ッ!!)
ドッピオが気付かないかなり遠くから彼を確認していた。名前がないことにコンプレックスを抱えている小悪魔だ。
(さてさて、進入者をまんまと罠にハメることが出来ましたよ〜〜っ! あっとっは〜♪ パチュリーさまでも呼んでとっちめてもらいましょ!)
にやにやとする小悪魔はスタンド『ティナー・サックス』を使って紅魔館を幻覚で迷宮に変えていた。
進入者を逃がさない為の能力だ。
そんな事情を知らないドッピオは仕方が無く通れる廊下を進む。だが、小悪魔がうまく『ティナー・サックス』を操作しているため同じ場所をぐるぐると徘徊しているだけだった。
だが、そんな時。小悪魔は思った。
(・・・・・・これって私、あいつから目を離さないようにしないと報告に行けなくない??)
幻覚をいちいち変えるた
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