十六夜咲夜一揆 その@
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くれよ!! 俺は何もしてない・・・・・・ぞ・・・・・・」
再びドッピオは咲夜の体を直視してしまう。確かに、我を忘れて欲情し、押し倒してしまいたいほど美しい女性だ。だんだん自分の行動に自信が持てなくなってきた。
「・・・・・・ここまでしておいてヤリ逃げなの?」
「しらねぇよ!! というかアンタはそれでいいのかッ!?」
「私は全然構わないわ・・・・・・。むしろタイプよ」
ドッピオは更に顔が赤くなる。女性にこんなことを言われて嬉しくない奴はいない。
「・・・・・・おいおいぃ〜〜〜〜・・・・・・。冗談は止めてくれよ・・・・・・」
「冗談じゃあないわ。真剣よ」
ドッピオはその場にうずくまり頭をかきむしる。その様子を見て咲夜は薄く微笑み――――。再び背後からドッピオを優しく抱き込んだ。
「私を貰ってくれるかしら・・・・・・?」
まさに悪魔の囁き。
「・・・・・・ちょっと、待て。待ってくれよぉ〜〜〜・・・・・・」
ドッピオはそんなはずはない、と再び頭をかきむしる。体全体が暑くなっていくようだった。
だが、ついに咲夜は痺れを切らしたのか――。
「回答はYES、それ以外認めないわよ?? それとも、200年後まで冷凍保存されたい?」
『ホワイトアルバム』を出してドッピオの背中に寒気を走らせた。
「――――っ!! す、すみませんでした・・・・・・」
自分一人ではかなわない。ドッピオは遂に観念して咲夜の要求を受け入れることになった。
「・・・・・・これから、よろしくお願いします・・・・・・」
「うん、よろしくね」
咲夜の笑顔とは逆に、まるで詐欺にでもあったような顔だった。
* * *
こんにちは、ドッピオです。目が覚めたら目の前に美しい女性がいました。おそらく俺より10歳くらい年上の大人のお姉さんです。
そして、気付いたらその女性を押し倒して、しかも取り返しのつかないことまでしたそうです。
それから、責任を取って付き合うことになりました。詐欺に会ったような気分です。それから彼女は紹介する、と言って全裸のまま俺の手を引いてどこかに連れていきます。
天国のどこかにいる顔も知らないお母さん。俺、初めて彼女ができたよ。
ほら、喜べよ。記念日だぜ。
* * *
(・・・・・・ドッピオに対する扱いをどうするか見物だったが、まさかの方法だったな・・・・・・。これでドッピオは十六夜咲夜の尻に敷かれる駄目彼氏の立場となったわけだが・・・・・・面白い作戦だ・・・・・・)
自分でさえコントロールが出来ないドッピオを咲夜はわずか数分間で完全に支配下に置いた。
ドッピオ状態の制御も問
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