十六夜咲夜一揆 その@
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ね。というか、『生き返った』ってあなたは一体何者なの? そんな変な黴が生えた頭をして・・・・・・」
「おい、最後の一言は余計だろう・・・・・・。これは生まれつきだ。黴じゃあない、地毛だ」
ますます変よ、と咲夜は顔をしかめる。
「まぁ、いい・・・・・・。俺は貴様にはまだ名乗らないし、何故? という質問にも答えない。俺のこの状況は貴様に言ったところで何の解決にもならないからな」
「いいじゃあないの。減るものでもないし」
「時間が減るだろう。却下だ」
「――――協力する、と言ったら?」
ディアボロは顔を上げた。時を止められる人間が協力する、と申し出ることは滅多にないことだ。そもそも、分母が少ないのだが。
だが、ディアボロの性格上、もちろん答えは
「NO、だ。貴様に対する『信頼』は現状一切ない。そんな奴を手元に置いておくことが出来るわけ無いだろう」
「連れない男ね・・・・・・。今の私を好きにしても良いと言ったら?」
――現在咲夜は服を着ていない。鎖で体の自由を奪われている。プロポーションも一部を除けば完璧だ。男であれば大半は彼女に欲情するに違いない。
「俺にその手はきかない。だが・・・・・・」
ディアボロは迷っていた。それは別に咲夜に気があるわけではない。ただ、『時を止める能力』は今の彼には必須だったからだ。
咲夜が味方であれば、時を止めている間ディアボロはドッピオと交代が出来る。更に、レクイエムの効果も及ばないため限定的ではあるが自由に動くことが出来る。
利点は大きかった。
「確かに、俺には貴様の能力が必要だ。味方になってくれるというなら願ってもないことだ」
「じゃあ!」
「――――なら、俺を『信頼』させて見ろ。そうすれば貴様を側に置いてやってもいい」
ディアボロは言い終えるとスタンドを出す。『キングクリムゾン』は咲夜の閉じこめられている牢屋の檻に手をかけ、無理矢理人が通れるように広げた。
「・・・・・・ッ!! 何てパワー・・・・・・!」
牢獄の中に入り、鎖で繋がれている咲夜の顎を掴む。
「うっ」
「何の意図があるのかは知らんが、他人に取り入る時はそれ相応の『誠意』が必要だ。それはすなわち『信頼』とイコール。貴様が信用に足る人物かどうか、試してやろう・・・・・・」
咲夜の目を睨みつける。負けじと咲夜も「ふん・・・・・・一体何をしろって言うの?」と言い返した。
「簡単だ。『元』主がいるのであれば貴様はいつ寝返るか分からん。つまり――――『元』主の首を俺の前に持ってくるんだ・・・・・・」
咲夜にとってそれはこれまで最も犯してはならない罪だった。
つまり、レミリア・スカーレットの首を取っ
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