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ボスとジョルノの幻想訪問記
十六夜咲夜一揆 その@
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る前と殆ど進展なしッ!! しかもドッピオも俺もここがどこかは把握していない・・・・・・最悪だ)

 ドッピオの中でディアボロがそのような考えを巡らせている間、ドッピオは周りの状況を確認していた。

 暗い、まるで真夜中の森の中のようだ。だが、ここは森の中じゃあない。

 地面は固い煉瓦で出来ており、周りも通路のようになっている。明らかにここは建物の内部だった。

「・・・・・・俺は確か・・・・・・ッ!!」

 と、ようやくドッピオは死ぬ直前の記憶が戻った。幻想郷、ジョルノ・ジョバァーナ、スタンド、鈴仙、永琳、そしてスカーレット姉妹――――。

 そこまで思い出したところでドッピオは『自分は明らかに死んだ』と認識する。

「・・・・・・ってことはここが死後の世界ィ〜〜〜〜??」

 真っ暗な周囲をきょろきょろしながら率直な感想を述べる。

「辛気くさいところだな」

「・・・・・・悪かったわね、辛気くさくて」

 ドッピオの失礼な言動に背後から声がかけられる。それは最近聞いたことがある声だった。

「少年、ちょうど良かったわ・・・・・・ここから出してくれないかしら」

 声のした方向を見ると、暗がりの中・・・・・・彼は牢獄のような箇所を発見し、その中に見知った人物を認めた。

 いや、見知ったわけではない。当然知り合いでもない。

「お前は・・・・・・十六夜・・・・・・咲夜ッ!!」

「自分の名前くらい了承してるわ」

 牢獄の中にいたのは十六夜咲夜だった。

「な〜んだ・・・・・・お前、あのあと殺されたんだなぁ〜〜〜。くわばらくわばら・・・・・・」

 当然、ここを死後の世界だと思っているドッピオは勘違いを続ける。

「・・・・・・ここが地獄とでも言いたいのかしら」

 ドッピオが牢獄に近づいてみると、咲夜は服を身につけておらず、鎖を首と両手首に付けられて自由を拘束されていた。

「・・・・・・あ、ごめ」

 ドッピオは何かに謝った。

「謝るな。というかお前今、胸を見て謝っただろ。殺すわよ」

「・・・・・・げふん。まぁまぁ・・・・・・。というか、お前は鎖で繋がれてるのに俺には何も無いんだな。あれか? 生前の行いの善し悪しとかか?」

 彼はどこか得意げな顔をする。

「だから、ここはあなたが思っているような死後の世界でも無いし・・・・・・あぁ、もう。説明するのも面倒だわ」

 咲夜は呆れてため息をつく。その言葉にドッピオは「何をバカな・・・・・・」と閉口していた。

 自分が完全に死んだものと思っているようだ。話にならない。


「説明が面倒だわ・・・・・・幻世『ザ・ワールド』」


 咲夜はスペルカードを取り出しもせずにそう呟
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