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ボスとジョルノの幻想訪問記
H爆撃注意報 そのA
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に移した。『スパイスガール』は間に合わない。抱えているジョルノを出来るだけ遠くに投げ飛ばし、すぐにそれに覆い被さる。

 投げ込まれたのは――――『手榴弾』だった。

「も、・・・・・・妹紅っ!! 逃げろ、危険だァァーーーーーーッ!!」

 投げ出されたジョルノが叫ぶがもう遅い。

 ――――次の瞬間、少女の体は爆散した。


*   *   *

 チルノは退屈そうにしていた。

「あぁーあっ、つまんないつまんない! つーまーんーなーいッ!! どうしてあたいは待ってるだけなの!?」

 チルノ以下、光の3妖精はこぞって隠れた要塞、カマクラもとい『かくれんぼ大作戦作戦本部』でのんびりと過ごしていた。

「だって、チルノが動かすより自動操縦の方が強いじゃん」

 サニーはやれやれだぜ、という風に両腕を上げてチルノを窘める。

 そう、チルノは『エアロスミス』を手動ではなく自動操縦で動かしていたのである。自動操縦になると目標が決められない代わりにチルノ本体が動かすより断然強いというメリットがある。

「自動操縦だとあたいは何にも面白くないわ!! もういい! あたい突撃してくるから!」

「わーっ! ちょ、ちょっと待ってチルノ! あんたはここで待ってて! 頼むからさ!」

 ルナはチルノを押さえる。ルナはスターから「チルノがついうっかりここの場所を喋っちゃうとも限らないわ」と聞いており、こんな馬鹿のせいで自分たちのいたずらが台無しにされるのは御免だった。

 いや、そもそもこれはサニーの言い出したことなんだけど・・・・・・。っていつものことか。

「ほら、蛙。確かチルノって蛙凍らせるの好きだったよね? 見てみたいなー私!」

 サニーはチルノを挑発するだけだし、スターはただ見てるだけだし。結局チルノを引き留めるのは私しかいないじゃない!

「はい」

「え?」

「もう凍ってるよ」

「え? って、あぎゃーーーっ!?」

 ルナが手に持っていたトノサマガエルは既に凍っていた。ルナの手ごと。

「あんたらの言うことなんかもう聞いてられるか! あたいは先に行くぞ!」

「ちょっと待てよチルノ! いいから座っときなさいよ!」

 サニーはチルノが出ていかないように腕を掴んだ。

「チルノそれ死亡フラグ」と、スター。

「もう! 離してってば!」

 ルナが氷の冷たさに悶えている間、チルノは苛立ちながらカマクラを出ていこうとした時――!


 ドグォォォォンンンッ!!!!


「「「「え」」」」

 どこか遠くの方で爆音がした。四人は一斉に顔を見合わせる。

 四人は藤原妹紅の顔を思い浮かべていた。確かに、彼女ならば威力250の大爆発を起こ
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