H爆撃注意報 そのA
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「こ、・・・・・・このままじゃあ・・・・・・ぅぐ! き、危険だ・・・・・・!!」
ジョルノの言うとおり、これじゃあ『エアロスミス』がどこから攻撃してくるかが分からない。そう思っている間にも煙幕はその範囲を広げていき周囲10mは煙で一杯になった。
「なんっつぅ威力よあの煙幕! ジョルノ、ちょっと我慢してねっと!!」
「痛いッ!? きゅ、急すぎますよッ!!」
妹紅はすぐさまジョルノを(結構乱暴に)かつぎ上げて煙幕からの突破を試みる。
「――――でもこの煙幕は好都合よ! おそらく、こう煙が濃いとチルノだって私たちがどこにいるかは分からないはず――――」
「痛い痛い痛いっ! 痛いですって妹紅!」
急いでいたため妹紅の左手はモロにジョルノの左足の傷口に当たっていたが、妹紅にそんな余裕はない。あれだけの『覚悟』があるならこの程度の痛みも我慢してほしいものだ――と、思っているうちに二人は煙幕から抜けた。
「一旦、『エアロスミス』から距離を置くわ! こんな状況じゃあ3妖精を探す暇も無い」
煙幕の中で『エアロスミス』のエンジン音を聞きながら妹紅は全力で走った。ジョルノがいちいち痛みに声を上げているが関係ない。
次第に『エアロスミス』のエンジン音から遠ざかって・・・・・・。
ブロロロロロロロロ!!
「――――はっ!?」
音が遠ざかっていた筈がすぐに距離を詰めてきたのである。妹紅が慌てて後ろを振り向くと――
ガチャン、ガチャン!!
『エアロスミス』はもの凄い勢いで妹紅の背後まで来ていたのだ!!
「な、何でだァァーーーーーーーッッ!!?」
どう考えても煙幕の中でも妹紅とジョルノの居場所が分かっていないと追いつけない時間だった。まさか、視覚以外の何かで私たちの居場所を察知しているのか?
いや、そんなことを考えている暇は無い。さっきのガチャンと言う音! あれはもう闘いの中で何度も聞いている『エアロスミス』が銃でこちらに標準を付けた時の音だ!!
「『スパイスガァァーール』ッ!! 『エアロスミス』をぶん殴って柔らかくしてくれェエエエ!!!」
「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE!!!!」
ドドドドドドドドドドドッ!!
間一髪で『スパイスガール』は『エアロスミス』が銃弾を放つ前にそのラッシュを叩き込むことに成功する――――だが、妹紅の目は『エアロスミス』の機関士がラッシュを食らう前に何かをこちらに投げ込んでいたのを見た。
何かって?
それは妹紅とジョルノのすぐそばに落ち――――丸みを帯びた何かだった。妹紅はそれが何かなんて全く皆目検討は付かなかったが、直感的に。本能的に『やばい』と思ったのだろう。彼女はすぐに行動
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