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ボスとジョルノの幻想訪問記
H爆撃注意報 そのA
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たくないでしょうけど・・・・・・。これはジョルノの覚悟に答える為よ」

「ワカリマシタ・・・・・・」

 そう言って『スパイスガール』はスタンドヴィジョンを消した。

「くっ・・・・・・」

「大丈夫よ、蓬莱人の血には痛みを和らげ、怪我の治りを早める効果がある。とりあえずは応急処置よ」

「・・・・・・だったら・・・・・・僕の『GE』に石を持たせてください・・・・・・。足りないパーツを・・・・・・補強します」

「! 分かったわ」

 妹紅はジョルノの言うとおり、近くから小石をかき集めて右半身だけが出ている『GE』に握らせた。すると小石はジョルノの手の中で肉となり、『GE』に欠損した部位を補強するように、肉を傷口に詰めていく。

「っぐぅうううううううッ!!」

 蓬莱人の血で痛みを和らげていると言っても、激痛は伴う。痛みに耐えながら傷を徐々に治していくが――――。

 ブゥン・・・・・・

 敵は待ってはくれない。

「ま、まだ動けるのかッ!! 『スパイスガァーーール』ッッ!!」

 ひしゃげたプロペラを回しながらも『エアロスミス』は妹紅とジョルノめがけてマシンガンを乱射する。

「ナンドモナンドモオンナジテガキクトオモッテンジャアネェェーーーーーーッ!! コノスッタコガァァーーーーーーーッ!!」

 『スパイスガール』は迫りくるマシンガンの弾から二人を守るように立ちはだかり、+や-のような模様が描かれた頭から妹紅と同じ柄のリボンをほどいて広げる。

 リボンはすでに『スパイスガール』によって柔らかくなっており、広げられたリボンに突入した銃弾は全て勢いを止められる。そしてそのままパチンコの要領でゴムの弾性力を利用し――――

「落とし物だ、返却ッ!!」

 全てをエアロスミスに弾き返した!!

 ――――しかし、妹紅と『スパイスガール』の考えとは裏腹に『エアロスミス』は完全なる不意打ちを避けたのだ!

「――――な、何だって!?」

 壊れかけの機体からは想像も付かないような俊敏性に面食らった妹紅は『エアロスミス』に次の行動をさせてしまう。

 その行動とは――――。

「う、『腕』!? こ、このヘリの操縦室から小さな腕が伸びてるぞ!?」

 そう、妹紅がただのラジコン型のスタンドだと思っていた『エアロスミス』には操縦士が乗っていたのである!!(名前はスミス)

 操縦室から伸びた腕は何かを握りしめており、操縦士はそれを妹紅の足下に投げつけた!

 とたんに彼女たちの周囲を煙幕がおそう。どうやらさっきのはスモークグレネードだったらしい。あの大きさなのに妹紅とジョルノ二人を一瞬ですっぽりと覆ってしまう煙幕だ。

「く、そ! 何も見えないわ!!」


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