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ボスとジョルノの幻想訪問記
H爆撃注意報 そのA
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ボスとジョルノの幻想訪問記17

あらすじ

 竹林に現れた光の3妖精とチルノに『かくれんぼ』に付き合わされ足止めを食らっているジョルノと妹紅。
 妖精のくせにスタンド『ボーイ・U・マン』と『エアロスミス』を使い二人を追いつめるが、妹紅の『スパイスガール』のおかげで光明が見えた。
 果たしてジョルノはチルノの爆撃をかいくぐり、3妖精を無事に見つけだすことが出来るのか!?

*   *   *

 ボスとジョルノの幻想訪問記 第17話

 H爆撃注意報A

 瑠弾が不発に終わり自分が考えていたスタンドを用いた攻撃を全て(というか、一個しかないが)看過されてしまったチルノは『エアロスミス』を手元に戻した。

「・・・・・・どうした? もう終わりか??」

「ううぅ〜〜〜」

 どうやらチルノはアレ(一斉射撃)しか攻撃方法を考えていなかったようだ。妹紅はチルノの方を向くとスタンドの『スパイスガール』を出して睨みつける。

 対するチルノは蛇に睨まれた蛙のようにびくっ、と小さく体を揺らしたのち、固まってしまう。悔しそうに歯を見せるが、所詮は若干強い妖精に過ぎない。

「無駄な時間を使いましたね・・・・・・。妹紅、早くそいつを再起不能にするんだ」

「分かってるって」

 と、妹紅はジョルノの言葉をうるさく思いながらチルノに歩み寄る。『スパイスガール』の射程距離は2メートル前後。だが、今のチルノに近づくことは容易である。

「サ・・・・・・」

 その時、あと2歩で射程距離に入ろうかという時。氷の妖精が言葉を発した。

「サニー! ルナ! あたいに能力をっ!!」

 ばばっ! と両腕を突きだし万歳の姿勢になった。するとそれを合図にチルノの姿が見る見るうちに消えていく。

「まずいッ!」

「テメェーーーマチヤガレッ!! クソガキィィーーーッ!!」

 妹紅は姿を消していくドヤ顔のチルノめがけて『スパイスガール』でぶん殴りにかかるッ! 『スパイスガール』も妹紅に呼応して罵声を発しながらラッシュをかけようとするが――――。

「ッチィ!!」

 彼女の足とスタンドの動きが止まった。完全に見失ったようだ。今からでも四方八方に弾幕を撒いても遅くはないが、もし背後のジョルノを盾にしながら逃走を計っていたら彼が巻き添えである。今のジョルノはまともに動けないため、妹紅の弾幕を避けることは不可能だろう。

「・・・・・・ッ! クソっ! 見失った!」

「いや、見失いはしましたが近いですよ・・・・・・。少なくとも姿と音を消せる奴はチルノに能力が届く範囲内にはいたはずです」

「あいつらの能力射程距離がどれくらいかは私はしらねぇぞ。結構広かったらあてにならないよな?」

「・・・・
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