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『曹徳の奮闘記』改訂版
第五十八話
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グワアァァァーーーッ!!』

 大砲(四斤山砲)の砲弾が着弾した付近にいた孫策軍兵士が吹き飛んだ。

 吹き飛んだ兵士は四肢を吹き飛ばされ、血は雨となって生きている兵士に降り注ぐ。

「だ、駄目だァッ!!」

「逃げろォッ!!」

 孫策軍兵士は我先にと逃げ出す。

「急げッ!!」

 私は冥琳の約束を破り前線で撤退の指揮をする。(こうでもしないと前線は崩壊するからね)

ズガアァァーーンッ!!

「ッ!?」

 その時、私の後方十歩付近に砲弾が着弾。

 そして近くにいた兵士達と一緒に私は吹き飛んだ。

ドサァッ!!

「あぐゥッ!!」

 私は地面に叩きつけられた。




―――孫策side終了―――




「雪蓮ッ!!」

 俺は吹き飛んだ雪蓮を見て思わず叫んだ。

「チィッ!!」

 俺は石畳の階段を降りる。

「何処に行く気だ長門ッ!!」

「焔耶………」

 俺の前に焔耶が立ち塞がる。

「………何処に行くかだと? 決まってる。雪蓮を捕まえて降伏を促すんだよ。何か意見はあるか焔耶?」

「………いや無いな。咄嗟の問いかけによく答えられたな?」

 焔耶がニヤリと笑う。

「まぁ焔耶とは違うからな」

「なッ!? どういう意味だ長門ッ!!」

「さて? それより行くぞ焔耶。それにロッタと郭淮、張コウも部隊を率いて来い」

「はいはい。私は回復係ね」

 ロッタはそう言いながらもついて来てくれる。

「城門開けッ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴッ!!

 城門が開いた。

「行くぞォッ!!」

 俺達は雪蓮の元へ向かった。







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