H爆撃注意報 その@
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ジョルノは特に目も暮れず妹紅を顎で使った。
「あぁ、任せろ」
ジョルノは現在戦えない。顎で使われようと、この馬鹿を止めるのは藤原妹紅の役目である。
「――――『弾幕』じゃあ勝負してやらない。一瞬だ。『スタンド』で一瞬で片を付けてやる」
妹紅はチルノの前に進み出て熱気を迸らせる。
だが、そんなことで怯むチルノではない。
「へっへーん! お前、あたいには『炎』が弱点とか思ってんじゃあないだろうなーーー!!」
「思ってるよ。氷なんだろう?」
妹紅は構わずチルノに向かって距離を詰める。
それを見てチルノはにやりと笑う。
「なんならあたいの『スタンド』を見て驚け!!」
チルノは妹紅を指さした。直後に妹紅の耳元で音が鳴り始める。
ドドドドドド、という何かのエンジン音が・・・・・・。
「う、後ろかよ!! って・・・・・・」
「ひ、『飛行機』!?」
妹紅とジョルノは同時に驚きの声を上げる。妹紅はその正体は全く分からなかったが、ジョルノは知っていた。
ラジコンの飛行機のような物体が空中を滞空していた――――!!
「『エアロスミス』ッ!! 風穴あけてやるわァーーーーーッ!!」
チルノは『エアロスミス』についている二丁の小型マシンガンから銃弾をめちゃくちゃに撃ちまくった。弾の大きさはBB弾と変わりないが、スピードが違う。
「く、そッ!」
妹紅はとっさに熱気を背後に集めて弾を溶かそうとしたが――――。
弾は溶けなかった。否ッ! 爆発したのだ! 至近距離の爆発をモロに顔面に食らった妹紅は思わず声をあげる!
「ぐあああああッ!?」
「残念でしたァァーーーーッ! 弾は熱に反応して爆発する瑠弾なのさ! その一発一発の爆発がッ! 藤原妹紅! 貴様の体を粉微塵にするッ!!」
そしてチルノは氷の弾幕を展開する。同時に『エアロスミス』からも弾を乱射し、爆撃と氷撃の二重包囲! 熱を使って氷を溶かそうとすると爆発し、かといって瑠弾を無視すると氷が体を切り刻む。
馬鹿にしてはかなり合理的な攻撃だった。
「・・・・・・も、妹紅っ!!」
ジョルノはうまく動けないため、妹紅を攻撃から救う手は無かった。幸い妹紅は不老不死だ。死んでも生き返るが・・・・・・痛みは伴う。
「――――まだだ! てめぇ、ジョルノ! 私が何もせず『ただやられて』『復活』を繰り返すマヌケだと思ったら大間違いよ! まだ私は『スタンド』を使ってない!」
妹紅はそう言ってはいるがジョルノは「妹紅のスタンドは熱を操るスタンド」だと思っていた。スタンドの性質は使い手の本質によるところが大きい。
「――――とか思ってるよなぁ〜〜。ジョ
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