H爆撃注意報 その@
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付き合ってられるほど悠長してる場合じゃあない。こいつらは光の3妖精――――馬鹿な奴から順番にサニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア――――と言って、戦闘に置いては雑魚と言っても差し支えないが『かくれんぼ』に付き合わされると面倒だ。あと、チルノは無駄に強い。さっさと行くぞ」
チルノは無駄に強い、という妹紅の評価は『妖精にしては力が強いがいかんせん馬鹿なのでまさに猫に小判、豚に真珠だ』という意味である。
「そうですね。『かくれんぼ』がどういうのかは分かりませんが、メンドクサそうなのは妹紅の顔色を見れば分かります。先を急ぎましょう」
妹紅は妖精たちが見ていない隙にジョルノの手を掴み、さっさとその場から離れる。ジョルノも妹紅の意見に賛同し、ちゃんと妹紅の手を振り払ってから彼女の後に付いていった。腕を掴まれるのは嫌らしい。
だが、4体の妖精の内、3体は馬鹿でも1体はそうではなかった。
「あら、3人とも? せっかくの獲物が逃げてるけどいいのかしら?」
『生き物の気配を探る程度の能力』を持つスターサファイアによって二人のこっそり抜け駆けはいともたやすく看過された。
「な、何だってぇー! よし、チルノ! 逃がすなよ!」
「ちょ、サニー! 強そうだから止めとこうって!」
サニーとチルノが二人に特攻をかける。それをルナは止めようとするが勿論、馬鹿の耳に念仏。
「がってんサニー! あたいを誰だと思ってるの!?」
「馬鹿だよ!! まごうことなき馬鹿だよ!!」
ルナが必死で説得(?)を試みるもやはり意味はない。チルノは二人の先に回り込み仁王立ちで無い胸を強調して「えへん」と咳払いをした。
「・・・・・・妹紅。どうするんですか」
「どうもこうも・・・・・・いや、強行突破だろ」
と、ジョルノと妹紅が戦闘の体制をとろうとしたところに――――。
「はーい、ストップストップ。チルノもサニーも落ち着いて。あなたたちが束になってかかったところでこの二人には勝てっこないわ」
スターサファイアが手をパンパンと叩きながらチルノの隣まで来ていた。
「むっ、スターそれってどういうことよ」
チルノがむっとしてスターを睨みつけるが無視。
「でも、このまま二人を帰すのはちょっと面白くない・・・・・・ってことで、私はこの二人に『かくれんぼ』を申し込みたいと思います。サニー、ルナ、異論は無いかしら?」
「・・・・・・えー、『かくれんぼ』かぁ・・・・・・うーん」
「わ、私はそれでいいわよ。怪我しないなら、全然かまわないわ」
スターの提案にサニーとルナは違った反応を示した。
と、ジョルノはさっきから『かくれんぼ』の単語が聞こえるたびに思うこと
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