H爆撃注意報 その@
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でもこの辺一帯は二酸化炭素濃度が一気にあがるぞ。それに対しての対策は?」
案外理詰めな妹紅にジョルノは黙るしかなかった。
「・・・・・・いえ、それは・・・・・・」
「でしょ? 物を焼き尽くすっていうのは言葉で言うほど簡単なことじゃあないんだ。あと私自身にも相当な負荷がかかるしな」
と、妹紅が腕を下げた。もちろん、竹林への放火を止めるためである。意外と妹紅は冷静だったのだ。
「うーん・・・・・・すまないね。ジョルノの折角の提案だったんだけど」
一応そうフォローを入れる妹紅に、彼は思いがけない言葉を口にする。
「いや、いいんですよ気にしないで下さい。――――犯人の居場所が分かったので」
びっくぅぅ!!
「えッ!?」
ざっざっざ、とジョルノは回れ右をして一つの方向に向かって歩いていった。妹紅の目にはそちらには鬱蒼と生い茂る竹林しか存在していないのだが・・・・・・と、ジョルノはピタリと立ち止まった。
「・・・・・・出てこい。お前たちの存在はもう僕は関知している」
「ま、まさか・・・・・・」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ジョルノがそう言うと、妹紅の目には何も映らない空間から――――。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ご、ごめんなさい」
――――妖精が3体、現れた。
「・・・・・・は?」
「・・・・・・こ、これは予想外ですね・・・・・・」
妹紅もジョルノも余りに呆気ない敵の出現に戸惑いを隠せない。どんな敵が現れるだろう、と思っていたらまさかこんな可愛らしい幼女三人とは・・・・・・。と、3体の内、赤い服を着た妖精が最後に出て謝っていた黄色の服を着た妖精の襟首を掴む。
「だーかーらッ! どぉーしてルナはちょっとでも動揺しちゃうと音を消し忘れちゃうの!」
「ちょ、痛い痛い! やめてよサニー! わ、私だって一生懸命なんだから!」
「役立たず! ルナ一人でこの人たちに謝ってよね! 私とスターは悪くないもん!」
「え、ええ〜!?」
驚く黄色(ルナと呼ばれた)妖精だが、背後のにこやかな笑顔を保ち続ける青色(スターと呼ばれた)妖精が
「頑張ってねルナ♪」
と楽しげに言うもんだからルナは引き下がれなかった。
そうやって二人の前に3体の妖精のうち1体、ルナが二人の前に進み出た。
「ご、ごめんなさい。えっと私たちは光の3妖精と申しまして・・・・・・えっと、丁度3人で散歩してたところに貴方たち人間がいたからつい・・・・・・」
「つい?」
と、ジョルノが聞き返す。
「つい、迷わせました」
その答えにジョルノはため息をついた。自分
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