アリス・マーガトロイドの秘密 そのC
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ボスとジョルノの幻想訪問記15
あらすじ
アリス・マーガトロイドの家に隠されていたのは彼女によって人形へと変貌した霧雨魔理沙だった。
魔理沙を「殺さざるを得ない状況」に追い込まれたディアボロは『スタンド』によって大きな怪我を負いながらも何とか魔理沙、アリスともに始末し家から出ていった。
ディアボロは再び一人、夜の魔法の森へとさまよい歩いていく・・・・・・。
* * *
ボスとジョルノの幻想訪問記 第15話
アリス・マーガトロイドの秘密C
魔法の森を何のあてもなく歩き続けるディアボロ。正確には歩いているのは彼のスタンド『キングクリムゾン』であり、ディアボロはそれにおぶらされて移動していた。
彼の右足の膝下。そこは先ほどのアリスとの闘いの中で負った傷がある。気休め程度の包帯からは血が滲みだし、血の臭いをあたりに漂わせている。
もちろん、夜の魔法の森は妖怪、妖精、その他諸々の住処でもある。そういった異形の者たちは彼の引く香ばしい血の香りに誘われて――。
「ちッ・・・・・・!」
彼を捕食しようとわらわらと集まるのである。
「この俺を食らうというのか・・・・・・? 雑魚どもが・・・・・・」
「グルル・・・・・・」
狼の様な風貌をした妖獣が数匹、群を成して彼の周囲に集い、一斉に飛びかかる!
「『キングクリムゾン』ッ!!」
彼は時を消しとばし――――。
「貴様等には触れることすらも汚らわしい。自分たちの肉の味でも楽しんでおけ・・・・・・」
時は再び刻み始める。
「アァぎゃあああああッ!?」「グルラルルアララッ!?」
飛びかかったと思ったら、いつの間にか自分たちの肉を噛みつきあっていたのだ! 妖獣の顎の力は凄まじいため、お互いの頭や喉をいつの間にか食い破っていた狼たちは全員とも倒れになった。
「・・・・・・ふん、襲ってくのがこんな雑魚ばかりであればいいんだが・・・・・・」
彼は自分の膝の怪我をみて呟いた。血は止まる気配は無くドクドクと流れ落ちている。
「・・・・・・ッ!?」
ぐらり、と彼を唐突な目眩が襲った。血を流しすぎているのか、いや違う。
魔法の森を覆う霧は徐々に彼の体に悪影響を及ぼし始めていた。
(ま、不味いぞ・・・・・・こんなところで気を失ったら・・・・・・)
いくら復活するとは言え、進んで死にたくはない。それは彼にとって『死』は恐怖でしかない。幾度と無く味あわされた絶望には出来るだけ陥りたくはない。
「せ、せめて魔法の森は抜けなくては・・・・・・ッ!!」
だが、そんな彼の意志とは裏腹に――――。
「っ!?」
ふとした瞬間、彼の体は地面に
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