アリス・マーガトロイドの秘密 そのC
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・・・・・」
てゐはこう考えていた。もしかするとこの二人はあの「スカーレット姉妹」のところに殴り込みに行くんじゃあないのだろうかと。
「ちょ、ちょっと、ジョルノに妹紅! あんたたち一体何を考えて・・・・・・」
すると妹紅とジョルノは同時に答えた。
「「やられたらやり返す」」
二人の目には覚悟の色があった。きっと二人はこうなったらテコでも動かないだろう。だが、てゐは申さずにいられない。
「危険だって! わざわざそんなこと! みんな助かってるんだし、もういいじゃあないウサ!」
てゐの説得は二人には意味はない。
「慧音がこんなヒドい状況なんだ・・・・・・あいつらにはキッチリ責任を取ってもらうわ」
「そ、そうだけど・・・・・・でも怪我ならジョルノの能力で」
「僕一人では出来ませんよ。医療はかじった程度だし、永琳さんの助力がなきゃ両腕の切断・縫合なんて不可能です」
その肝心の永琳さんがこの状態(液体)じゃあね、と付け加えた。
「たぶんだけど、フランドールって奴が『あらゆる物を直す程度の能力』を持っているはずよ。でないとたった一日で玄関が直ったりはしないし、私や永琳を壁に埋めることの説明も付かない。つまり、そいつを屈服させて慧音や永琳や鈴仙を治させるのが一番いいわ」
「で、でも・・・・・・」
と、あくまで食い下がるてゐにジョルノはこう言った。
「――――ドッピオが見当たらないんですよね?」
「――――っ!!」
てゐは言葉を失った。そう、幻想郷に来てすぐにジョルノの友人になった彼。ヴィネガー・ドッピオがいないという事実。
「・・・・・・連れ去られたか、あるいは・・・・・・。いずれにせよ僕は真実を確かめなくてはならない」
「決まりだね」
ジョルノと妹紅はそう言って病室から出ていった。
「ここの守りは任せましたよ、てゐ」
「・・・・・・」
てゐは唖然としながら二人を見送ることしかできなかった。何で、わざわざスゴく危険な目に会いに行くのか・・・・・・。
「わ、分かったよ! もう! 勝手にやりなウサ!! 私はここから離れないからねー!!」
勢いでそう叫んで病室のドアを強く閉める。
「・・・・・・無事に帰ってきてよね・・・・・・」
心配を紛らわすために、彼女はわざと強がっていたのかもしれない。
第16話へ続く・・・・・・
* * *
後書き
タイトル詐欺と言っても過言では無いくらいのアリス行方不明の話でした。
とりあえず、16話からはディアボロがアリスの家にお世話になっている間の永遠亭サイドの動きになっていきます。妹紅のスタンドが活躍するんでしょうか? 今
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