アリス・マーガトロイドの秘密 そのC
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人とも・・・・・・。他の怪我人もいるんだ」
「じょ、ジョルノ!!」
てゐは声の主の名前を叫んだ。二人の口論によって目を覚ましたジョルノ・ジョバーナである。
「今頃お目覚めか」
「妹紅、まずは怒りを抑えてください」
目を覚ましたジョルノを見るなり妹紅は悪態を着いた。
「こいつらが、輝夜が戦ってればここまでの被害は無かったはずだ! それを匿ったコイツに当たって何が悪いのよ!」
妹紅が逆上してジョルノに食ってかかると――――。
「黙れ、と言っているんです。二回も言わなきゃ分かんないのはそいつが馬鹿だからですよ?」
「・・・・・・あ?」
ジョルノの言葉を聞くなり妹紅は既に殴りかかっていた。既に妹紅は正気ではない。怒りに任せて周りに八つ当たりをしてしまうほどだった。
「『ゴールドエクスペリエンス』」
だが、ジョルノは慌てずスタンドを発動させ、妹紅の拳を弾いた。
「んなっ!」
弾かれた拳はそのまま何もない空間を裂き、妹紅は拳をからぶらせる。だが、彼女の驚きはもっと別にあった。
「・・・・・・見えましたか? だから落ち着けと言っているんです。今のあなたからは僕と同じ『スタンド使い』の気配がする。おそらく床に埋まっているときに都合良く床下にDISCが落ちていた――――みたいな感じでしょう」
「・・・・・・は?」
ジョルノは突拍子もないことを言っているが強ち間違いではない。スタンドDISCはその使い手のすぐ近くに現れる可能性が高いのだ。幻想入りした時点でDISCと使い手の精神は繋がっている。だから鈴仙の時も、咲夜の時も丁度彼女たちのすぐ近くにDISCが現れたし、紫が関与していないスタンド使いが現れるのである。(紫が回収する前に拾われるから)
「い、今のは・・・・・・」
妹紅は自分の目を疑っていた。ジョルノのすぐ隣に『黄金の生物のようなもの』が一瞬出現し、そいつが妹紅の腕を弾いたからである。
「ジョルノ! それってまさか・・・・・・妹紅も『スタンド使い』になったってこと!?」
「す、スタンド使い・・・・・・!?」
てゐの驚きの言葉に疑問を持たざるを得ない妹紅。そしててゐの言葉に応えるようにしてジョルノは頷き。
「そうです、藤原妹紅。あなたは僕や鈴仙と同じ『スタンド』の才能に目覚めた者になりました」
妹紅はすぐにあの姉妹の会話を思い浮かべる。『スタンド』という謎の単語についての会話・・・・・・。何もないはずの空間からの攻撃。対象を床に埋め込むという不思議な能力の正体。
「・・・・・・そうか、あいつらもッ!!」
「おそらく、そうでしょう。でないと不死であるあなたや永琳さんを倒せるわけがありません」
「・
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