アリス・マーガトロイドの秘密 そのB
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。だが、俺は違う。
「アリスに命を狙われるハメになる・・・・・・ッ!!」
今すぐにでもアリスの家から逃げ出したいところだが、魔法の森が霧で満ちている今はそれも出来ない。
アリスに怪しまれずにあと一晩を乗り切る? だが次の日に霧が晴れている保証はない。そもそも、アリスに嘘が通用するのか? これだけ用心深い奴だ。少しでも変な動きをしたら殺されかねない。
何なんだこの状況は・・・・・・ッ!! 魔理沙の願いを聞き入れ、先にアリスを殺すか。それとも無視を決め込み、アリスを欺いてここから去るか。
――――だが、俺の選択は一つに絞られる。
「・・・・・・夢から覚める場所は・・・・・・ココ」
「・・・・・・は?」
「夢から覚めた時、あなたは私の・・・・・・目の前にいることになる」
霧雨魔理沙はそう言った。そんな場所にいたら確実にアリスにばれるだろう。何しろ家の中には大量の彼女の人形がいるのだから。
「や、やめろッ!! ふざけるな、俺を巻き込むんじゃあない!!」
俺は『キングクリムゾン』で魔理沙の息の根を止めようとするが――――。
「『死神13』解除」
悪夢はそこで途絶えた。
* * *
「――――はッ!?」
俺は体を起こすとそこは夢で見たのと同じような部屋――――だが、あたりには大量の人形が浮かんでいた。
「シャンハーイ!?」「ホウラーイ?」
当然、俺はすぐに人形どもにバレてしまう。つまり、アリスに俺の居場所がバレてしまった。
巻き込まれたくもない、知りたくもないことに、無理矢理巻き込まれた。
「き、霧雨魔理沙ァァーーーーッ!! 望み通り、ぶっ殺してやるッ!!」
俺は血走った目で『キングクリムゾン』を出してベッドのカーテンを開ける。そこには大量のぬいぐるみに囲まれた夢と同じ幼女がいた。だが、眼球がある。しかしよく見てみるとそれは人工の眼球だった。
後にはもう引けない俺はすぐに魔理沙を掴み上げ、『キングクリムゾン』の両手に力を込める。――――軽い。元々人間とは思えないほどの軽さだった。
「死ねッ!!」
と、その時。
「シャンハーイ!!」「ホウラーイ!!」
俺の両脇腹に激痛が走る。
「ぐ、ぐぅあああああああああ!!!?」
見てみると先ほどの人形が二匹、武器を持って深々と俺の両脇腹を突き刺していた。『キングクリムゾン』に込めていた力が緩み、魔理沙はベッドに崩れ落ちた。
「――――何をしているの、ボス・・・・・・!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
背後にいたのはアリス・マーガトロイドだった。彼女は俺を見下しながら大量の人形をこ
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