アリス・マーガトロイドの秘密 そのA
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・・・・・・」
娘と言えば・・・・・・嫌な思い出しかないな。アイツがいたせいで俺は今こんな目にあっているのだ・・・・・・。まぁ、アリスのような人間がいてくれたおかげで少しはマシではあるが。
がたんっ
「む、また二階から音が・・・・・・」
ちなみに朝食の時聞いた話だが、アリスの人形たちは全部アリス自身が操っているという。それを聞いたとき、『じゃあアリスは何で人形たちと時々会話をしているんだ?』と言いたくなったが寸での所で言わなかった。何か彼女のマズイ部分に触れてしまう気がしたのだ。
(少し共感はしたがな)
そんなことを思いながら俺は二冊目の本を手に持った。・・・・・・これも冒頭から恋愛の話だ。だんだん読む気が失せてくるな・・・・・・。
* * *
「・・・・・・ん??」
いつの間にか眠っていたらしい。机につっぷしたままだった。変な体勢で寝てたせいで腰が少々痛いな。
俺は首を鳴らしながら立ち上がり体を伸ばす。――――と、そこで俺は机の上を見て気が付いた。
本が一冊も無かった。
「い、いや・・・・・・よくみると机も違うぞ!? 俺が使っていた寝室にあったのは『木製の机』ッ! でも、これは昔の貴族たちが使っていたような『金属性の古めかしい机』だッ!」
何かがおかしい、と思いあたりを見回すと――――カーテンで仕切られた大きめのベッドが部屋の中心にあった。明らかに俺の部屋にあった簡素なベッドとは違う。いや――――ベッドと机だけじゃあない。何だ、この部屋は・・・・・・どこの部屋だ??
部屋は薄暗く周囲には大量の人形が並んでいる――が、そのどれもが動き出す気配はない。床にはカーペットが敷かれ、オリエンタルな絵柄をしている。
「ど、どこなんだッ!! 俺は一体・・・・・・ッ」
突然の出来事に焦るが、俺の興味は次第に一点にしぼられていった。
部屋の中心にあるカーテンで仕切られたベッドだ。
「――――お、俺の勘が告げている・・・・・・『ここに何かがいる』と!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
俺はおそるおそる、ゴクリとのどを鳴らしながらカーテンに手をかけて――――中を見る。
「――――ッ!?」
そこにいたのは――――大量のぬいぐるみに囲まれている、金髪で眼球のない『幼女』の姿だったッ!!
さらに同時にッ! 俺は理解する!
これは『一度見ている』と! 今朝、俺が見た『夢』の中の現象と全く同じ!!
「う、うおおおおおおおおおおおお!!! 『キング・クリムゾン』ッ!!! その『幼女』を殺すんだァァーーーーーッ!!!」
ただちにスタンドを発動させて目の前の幼女を始末しよ
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