暁 〜小説投稿サイト〜
ボスとジョルノの幻想訪問記
アリス・マーガトロイドの秘密 その@
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
そう言う彼女の言葉は少々小恥ずかしいものだった。

(・・・・・・まさか、こんな女性がこの世に存在するとはな・・・・・・)

「あの子たちも深く反省しています。急に驚かせてしまってごめんなさいってね」

 今はこの場にアリスの言う『幼女』たちの姿は見当たらない。アリスと話していた風は無かったが。

「出来た子供たちだな・・・・・・ここは孤児院のようなところか? こんな辺鄙なところで・・・・・・他の手伝いとかはいないのか?」

「えっ??」

 と、アリスは目を丸くした。何かまずいことでも聞いてしまったのか?

「えっと、子供に見えますか? あの子たちが」

「は・・・・・・? いや、どこからどうみても人間の子供だろう」

「・・・・・・そ、そっか」

 と、アリスは嬉しそうな顔をする。そして衝撃的なことを述べた。

「彼女たちは人間じゃあ無いですよ」

「・・・・・・そ、そうか」

 なるほど、妖怪なのか。と、俺は一人で納得していた。ん? 妖怪ならなおさらヤバくないか・・・・・・?

「私の人形です。自慢のね」

「そうか、人形か・・・・・・え?」

 ニンギョウ・・・・・・? ニンギョウって人形のことか? あれが?

「はい! 実はみーんな私が一人一人手作りで作った人形ですよ」

 アリスは鼻を高くして言った。

「・・・・・・いや、でも動いていたぞ? ロボットじゃあないのか?」

「あぁ、それはですね・・・・・・」

 と、アリスは両腕をテーブルの上に出して指を妙な動きで動かした。すると、がちゃりと廊下の扉が開きメイド服のようなものを着た先ほどの『幼女』が一人だけ入ってきた。

「・・・・・・っ!」

 少し動揺してしまうが、大丈夫だと心に言い聞かせて自分を押さえる。
 その間に『幼女』はとてててて、と歩きこちらに近寄ってきた。

「シャンハーイ」

「うおっ」

 と、突然声をあげたと思うとジャンプして――――そのまま宙に浮かんだままになる。

「・・・・・・!? これは、一体??」

「えっと、実は私が糸で操ってるんですよ。目を凝らせば細ーい糸が見えるはずです」

 彼女の言うとおりに『幼女』の周りを注意深く見ると発見する。微妙に光っている細い線が確かに延びており、それはアリスの指先まで繋がっていた。

「キヅカナイナンテ、バカジャネーノ?」

「しゃ、喋ったぞ!?」

「あはは・・・・・・それが私の人形です。そして、同時に私の能力です」

 『人形を操る程度の能力』と彼女は説明した。

 俺は再びその『幼女』をまじまじと眺めると・・・・・・確かに体の所々に縫い目が見られるのが分かった。しかし、ぱっと見ではほ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ