アリス・マーガトロイドの秘密 その@
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そう言う彼女の言葉は少々小恥ずかしいものだった。
(・・・・・・まさか、こんな女性がこの世に存在するとはな・・・・・・)
「あの子たちも深く反省しています。急に驚かせてしまってごめんなさいってね」
今はこの場にアリスの言う『幼女』たちの姿は見当たらない。アリスと話していた風は無かったが。
「出来た子供たちだな・・・・・・ここは孤児院のようなところか? こんな辺鄙なところで・・・・・・他の手伝いとかはいないのか?」
「えっ??」
と、アリスは目を丸くした。何かまずいことでも聞いてしまったのか?
「えっと、子供に見えますか? あの子たちが」
「は・・・・・・? いや、どこからどうみても人間の子供だろう」
「・・・・・・そ、そっか」
と、アリスは嬉しそうな顔をする。そして衝撃的なことを述べた。
「彼女たちは人間じゃあ無いですよ」
「・・・・・・そ、そうか」
なるほど、妖怪なのか。と、俺は一人で納得していた。ん? 妖怪ならなおさらヤバくないか・・・・・・?
「私の人形です。自慢のね」
「そうか、人形か・・・・・・え?」
ニンギョウ・・・・・・? ニンギョウって人形のことか? あれが?
「はい! 実はみーんな私が一人一人手作りで作った人形ですよ」
アリスは鼻を高くして言った。
「・・・・・・いや、でも動いていたぞ? ロボットじゃあないのか?」
「あぁ、それはですね・・・・・・」
と、アリスは両腕をテーブルの上に出して指を妙な動きで動かした。すると、がちゃりと廊下の扉が開きメイド服のようなものを着た先ほどの『幼女』が一人だけ入ってきた。
「・・・・・・っ!」
少し動揺してしまうが、大丈夫だと心に言い聞かせて自分を押さえる。
その間に『幼女』はとてててて、と歩きこちらに近寄ってきた。
「シャンハーイ」
「うおっ」
と、突然声をあげたと思うとジャンプして――――そのまま宙に浮かんだままになる。
「・・・・・・!? これは、一体??」
「えっと、実は私が糸で操ってるんですよ。目を凝らせば細ーい糸が見えるはずです」
彼女の言うとおりに『幼女』の周りを注意深く見ると発見する。微妙に光っている細い線が確かに延びており、それはアリスの指先まで繋がっていた。
「キヅカナイナンテ、バカジャネーノ?」
「しゃ、喋ったぞ!?」
「あはは・・・・・・それが私の人形です。そして、同時に私の能力です」
『人形を操る程度の能力』と彼女は説明した。
俺は再びその『幼女』をまじまじと眺めると・・・・・・確かに体の所々に縫い目が見られるのが分かった。しかし、ぱっと見ではほ
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