恐怖!紅魔館の悪魔たち そのC
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・・・・頭割れてんのに何で生きてんだよコイツっ!!」
「吸血鬼だから。それよりお前は一体何なのよ?」
展開していた弾幕を止めて挑発してくるドッピオの方を振り返る。
「俺はヴィネガー・ドッピオ。ただの人間だ」
「・・・・・・殺してもいい人間ね。紫が言ってたわ」
「『ゆかり』?」
ドッピオが首を傾げていると「いや、貴様には関係ないわ」とレミリアは首を振る。
「謝っても許してあげないわよ? このレミリア・・・・・・容赦せん!!」
レミリアは叫び弾幕を展開する。大小様々な大きさの弾幕だ。普通なら避けることはほぼ不可能な高密度弾幕だが――――。
「『見える』! 俺が避ける『未来』がッ!!」
するするとドッピオは右に左に彼女の弾幕をかわしていく。弾道が予知できるのであれば、避けるのは簡単だ。
「人間の癖にやるわね・・・・・・」
と、レミリアは懐からカードを一枚取り出した。
「スペルカード 獄符『千本の針の山』」
彼女が唱え終わるとドッピオの予知には足下から大量の剣山が生えてくる状況が見えた。
「な、なにぃぃぃーーーーーーッ!!」
レミリアの目の前から剣山が伸びる! その間もレミリアは高密度の弾幕を浴びせ続けているためドッピオに逃げ場はなかった。
「串刺しになれッ!」
「うおおおおおおおぉーーーーー!!」
叫びつつ弾幕をかわしているがどうあっても逃げ場が見あたらない。次第に剣山はドッピオの目の前まで生えてきていたッ!
「死ねぇええええ!!」
レミリアは止めとばかりに自機狙い弾をドッピオに乱射するッ!
だが――――消えた。
「――――はッ!? 奴が消えたッ!?」
ドッピオはレミリアの弾幕に為す術もなく殺された――と思ったが瞬時にレミリアの視界から消えたのである!
弾幕を一旦止めて辺りを見回すレミリア。もしかするとあの人間はまだ何か能力を持っているかもしれない――。と、ドッピオが消えた辺りに警戒しながら近づいた。
「・・・・・・」
が、やはり真っ暗なままだった。まさか瞬間移動か? と考えた瞬間!
レミリアの下顎に鈍い衝撃が走る――――!
「――油断しすぎだクソマヌケがッ!! この攻撃が入るのもも予知で確定済みッ」
突然ドッピオが下から現れたのである!
レミリアは視界の端に『穴』があることに気が付いた。
しまった――――落とし穴だ。何で、というか普通ないだろ。と思っていたが。
(ぐっ・・・・・・! そうか、兎の・・・・・・!)
地の利はドッピオにあった。
「もいっぱぁあああつッ!!」
レミリアは続けざまにドッピオの『墓碑名』の拳を右顔面に叩き込まれる――――。
ボギィッッ!!
「ぐ、あッ!?」
彼女の綺麗な八重歯が飛んでいった。
「―――
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