恐怖!紅魔館の悪魔たち そのC
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を組み合わせて使っている極悪のコンボだ――! おそらく、フランドールのスタンドは『壊したものを元に戻す能力』とか、『一瞬にして怪我を全て治す能力』とか、そんな感じだろう。
「・・・・・・?」
流石に鈴仙も疑問符を浮かべ続ける。自分の身に何が起こっているのだろうか、という疑問。そんな疑問を抱いている最中でさえ――。
「ぎゅっとしてどかーん、そして『元通り』・・・・・・ふふふ、あははは・・・・・・♪」
フランドールは鈴仙を殺し続けていた。
* * *
何だ? 私は今どうなっているの? 一瞬記憶が飛んで、そして全て最初の状態に戻ってしまう。状況を整理しようとする度に、再び記憶が飛んでしまう。
フランドールのスタンド? いいや、彼女のスタンドは常にフランドールの背後にいるだけだ。
――――ほら、また記憶が飛んだ。どういうことだ? 師匠が何かを言っているが飛び飛びで全く話が理解できない。フランドールも何かを言っている。でもそれもよく聞こえない。
でも、記憶が飛ぶときはフランドールが何かを言っている最中だ。彼女は笑っていた。師匠は必死に叫んでいる。何だ、何がおきているのかしら? フランドールは笑う。ただ笑い続ける。師匠は何かを訴えている。何を? 何が?
「――――飽きた」
と、フランドールは呟いた。
「――はッ?」
記憶の断続的な途切れが唐突に収まった。いまいち状況が把握しきれない。フランドールは何に飽きたのだろうか?
「フランドールッッ!!!」
と、隣で師匠が叫び弓を構えていた。
「し、師匠?」
「落ち着きなよおばさん。当の本人は何も気が付いてないんだから」
フランドールは矢を構える永琳にそう言った。
「たかが16回殺しただけじゃん。生きてるんだし」
「――――は?」
私の頭では理解しきれなかった。フランドールの言葉が全く理解できなかった。
――――16回? 何のことだ・・・・・・??
訳が分からないままフランドールは口を開けた。
「ぎゅっとしてどかーん」
次の瞬間、私の体は崩れ落ちた。まるで支えを失ったかのように、ごろんと地面に倒れた。
どちゃあ
「・・・・・・え??」
いや、倒れた音にしてはやけに鈍い音だ。泥だらけの地面に転んだような汚い音。私の耳にはそう聞こえた。
そして起きあがれなかった。
「・・・・・・あ、あれ?」
起きあがるために手を突くが起きあがれない。何かが足りない。立ち上がるために絶対的に必要な――――。
無意識に私は下半身を見た。見えなかった。角度的な問題ではない。
そこになかった。
「うわあああああああああああああああああああ!!!!!???」
「フランドールッ!!! 今すぐ
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