恐怖!紅魔館の悪魔たち そのC
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ドッピオは素っ頓狂な声を上げてレミリアを見下ろす。そこには血塗れでドッピオに屈服していた彼女の姿があった。だが、その背後に――――!
「貴方が間抜けなことは本当に良かったわ」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「『キラークイーン』第一の爆弾ッ!!」
レミリアはドッピオを睨みながらスタンドを発現させていたッ!
「しまッ!?」
ドッピオは反射的に未来を見るが――――そこに映し出されたのは真っ黒な映像。それはつまり――!!
『ドッピオの未来は存在しない』ことを示していた。
「こ、この人外の雌風情がァアアアーーーーッ!!」
ドッピオは激昂して『墓碑名』の拳をレミリアの頭部に叩き込もうとするが――――。
かちっ!
ドゴォォォォォオオン!!!
レミリアの八重歯はすでに『爆弾』に変えられていたのだった!! 辺りに閃光と爆音が響き渡り、その爆弾は被害者をたやすく塵に変える。
しばらくしてレミリアは起き上がりぺっと血を吐き出す。
「私の『キラークイーン』は触れた物体を爆弾に変える能力・・・・・・。フランドールにもまだ知られていないこの能力に『弱点』はない」
(だけど・・・・・・結構手間取っちゃったわね・・・・・・未来を読まれるとこうも苦戦してしまうのか・・・・・・)
レミリアは歯を押さえながら自分の八重歯が既に生え変わりつつあることを確認して妹がまだいる永遠亭へと戻っていった。
* * *
時は少しだけ遡り、レミリアが永琳に蹴り飛ばされた直後のこと。
「ぎゅっとしてどかーん」
フランドールはスタンドを出しながらそう言った。すると――――。
ぶつっ・・・・・・!
「優曇華ッ・・・・・・!?」
永琳の目の前で再び鈴仙の頭部が爆散した。
同時に鈴仙の弾幕とスタンドは消失し、鈴仙だった首のない死体は糸の切れたような人形のごとく崩れ落ちる――――直前で
「そして『元通り』」
フランドールの合図で鈴仙の頭は元に戻っていた。
「・・・・・・??」
もちろん、鈴仙はそのことに気が付いていない。おそらくは一瞬にして自分の弾幕が相殺されたと勘違いしている。
「く、くそ!? 一体何が起きているのっ!?」
状況を理解していないのは鈴仙だけだった。
「待ちなさいッ優曇華! 今貴方は・・・・・・ッ!」
永琳が説明しようとしたところで――――。
「ぎゅっとしてどかーん、そして『元通り』」
悪魔は三度鈴仙の頭をすりつぶした。
「――――ッ!!!」
流石に三回目となると永琳も理解する。これはフランドールの『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』と彼女のスタンド『クレイジーダイアモンド』
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