恐怖!紅魔館の悪魔たち そのB
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自分の心音が高く早く鳴り響く。あまりの現実に自分を見失いそうだった、押しつぶされそうだった。
慧音の両腕は肘先と肘先で綺麗に繋がってしまっていた。
「――――――ッッ!!!!」
妹紅は視界がぐるん、と周る。そして何かがブチ切れる感覚に陥った。自制という糸が切れるような――――。
そしてさっきまで妹紅だったその化け物は声にならない叫び声をあげてスタンドによって貫通して動けない体を動かす為に、炎の温度を更に上げる。
「うわっ、熱いッ!?」
その炎はスタンドによって穴を開けられた場所のほんの少し上側に集中し――――妹紅の上半身と下半身を焼き切った!
「う、うそッ!? 自分を真っ二つにするなんて・・・・・・!?」
全く予期していなかった行動にフランは動揺する。
貫通していた体はそこから上下に分かれ、下半身はそのまま炎に、上半身は周囲の炎を集めながら集積していき、フランドールに襲いかかった。
「く、『クレイジーダイアモンド』ッ!」
フランはとっさにスタンドを構えカードの形を取らせるも、妹紅の攻撃の方が少し、早かった。
彼女の攻撃はフランドールを捉え、その身を焼き尽くさんとする。
――そのとき。
「神槍・グングニル」
炎を纏う妹紅の脳天を巨大な深紅の槍が貫く。
「全く、勝手に先走ったらダメじゃない。私の獲物が減るわ」
「お、お姉さま!?」
見たことのある槍に反応してフランは後ろを見ると、そこにはやはりレミリア・スカーレットの姿が。
「甘いわねフランドール。あなたの能力ならスタンドに頼らずとも今の攻撃は防げたでしょうに」
彼女は倒壊した玄関から律儀に永遠亭へと入り、そう言った。
「・・・・・・そうだったね、忘れてた」
フランドールは新しい能力に浮かれ、自分の『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を使うのを忘れていた。
「力は使い分けてこそよ。例えば、私の能力では不老不死の連中は倒せないけど、あなたの『クレイジーダイアモンド』なら無力化は出来るわ」
「? どうやって?」
フランドールは首を傾げる。
「簡単よ。試しにそこの不老不死にでも試してみましょう。あなたがすべきことは『地面と区別を付けるな』ということ。わかったかしら?」
地面と区別を付けるな。つまり、『土に還す』ということ。
「・・・・・・なるほどね、さすがお姉さま。素敵だわ」
「ふふふ、誉めすぎよ。さ、まずはやってみせて?」
「うん、分かった」
と、フランドールは槍の貫通している妹紅の元までいき。
「『クレイジーダイアモンド』っ!」
「ドシャシャシャシャアアアアアーーーーーーーーッッ!!!」
倒れている妹紅を何度も何度も殴りつける。永遠亭の床諸とも、何発も容赦なく破壊を刻印し――――。
「そ
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