恐怖!紅魔館の悪魔たち そのA
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「え」
と、泣きそうになる妹紅の頭をむんず、と掴み――――。
「悔い改めよッ!!!」
ガスンッッ!!!
妹紅の頭は慧音先生秘伝の頭突きにより地面に叩きつけられた。
「――――ということで、私は先に帰ることにする。そこの阿呆はそこで畳と睨み合わせながら反省でもさせて置いてくれ」
「け、けー・・・・・・ね・・・・・・待って・・・・・・」
「うるさい」
妹紅はぷるぷると震える右手を何とか伸ばしながら訴えるが、慧音は一蹴。
「お疲れさまです。上白沢先生は学校の先生でしたよね? 今度、町に行くときがあったら顔出してみます」
慧音が帰ると言うことなのでジョルノと鈴仙は別れの挨拶をしていた。
「あぁ、ジョルノ君は生徒の人気者になりそうだな(主に髪型的な意味で)。それと私のことは慧音と呼んでくれて構わないぞ。生徒達からも慧音先生と呼ばれてるからな。――――それと、そこの・・・・・・えっと」
「あ、ドッピオです」
慧音は台所で片付けの残りをしていたもう一人の少年に向かって
「そう、ドッピオ君も一緒に来ても構わないからな。生徒達の遊び相手は多いに越したことはないし」
「じゃあ行ってみよっかな・・・・・・学校とか行ったことないし」
ドッピオは少し考えてそう呟いた。
「それでは、先に失礼する。ではまた機会があれば誘っていただきたい。・・・・・・永琳によろしくと伝えといてくれ」
「分かりました。慧音先生もお仕事頑張ってくださいね」
最後に鈴仙が言って慧音は一礼をする。
そのやりとりの間――――。
「妹紅さん、妹紅さーん」
「・・・・・・め、美鈴? 何だよ・・・・・・」
「慧音さん帰ってるけど、いいんですか?」
「ふん、余計なお世話だよ・・・・・・私は慧音に嫌われてるんだから」
小声で二人にしか聞こえないように会話を交わす妹紅と美鈴。
「そうでしょうか? 私にはそうは見えませんけど」
「うるさいなぁ・・・・・・ほっといてくれよ」
「いや、でも謝るなら今が一番ですよ。私ほら、一応『気が読め』たりも出来ますから、慧音さんも本当は許したがってるはずですよ」
「・・・・・・」
「今から追いかけて真面目に謝れば大丈夫ですって」
「でも・・・・・・慧音が」
「・・・・・・じれったいなぁ、あなたそういうキャラでしたっけ?」
「メタいから。止めて」
「じゃあ行きましょう。ほら、もう靴履いちゃってますよ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ああ! もう、無言の圧力とかやめてくれよ! 分かったよ、行けばいいんだろう?」
「さすがもこたん。話が早い。死も早い」
「燃やすぞ」
「サーセン」
そんなやりとりの後、妹紅は立ち
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