恐怖!紅魔館の悪魔たち そのA
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る!!)
てゐはその言葉を聞いてガッツポーズを心内で作る。
説明しよう! 姫様の(ryとは!!
普段はのんきしている蓬莱山輝夜だが、たまに永琳に対してだけ名言を発するときがある!
そうなれば、必ず『楽しいこと』が起こるのだ!
輝夜の意に応えるために、永琳は最善を選びとるのだ!
永琳のハートに火をつけるのだッ!!
「・・・・・・そうですね。私も、この生活。『今』が一番お気に入りです。姫様のために私がこの生活を守り抜きましょう」
一度は傍観を決め込んだ永琳。だが、今は違う。
「てゐ。夕方言ったことは前言撤回よ」
『覚悟』を決めた目。主のために『物語』を最高の形で終わらせる、その『覚悟』を。
「あいあいさー!」
面白くなってきたと、てゐは満面の笑みを浮かべる。
何だって見てるだけじゃあ、つまんないでしょう? と言いたげに。
* * *
「・・・・・・ん〜〜〜〜、よく寝たなぁ・・・・・・ってここどこだよ」
片付けが粗方終わった永遠亭の和室で藤原妹紅は目を覚ます。
「おはよう妹紅さん。もう宴会は終わっちゃいましたよ・・・・・・気分は大丈夫ですか?」
最初に彼女の目覚めに気が付いた美鈴は笑って言った。
「はぁ・・・・・・? 宴会、宴会かぁ。記憶がないな・・・・・・何してたんだっけ?」
ぼんやりと目を擦りながら妹紅は欠伸をする。
「そうか、記憶がないか・・・・・・便利だな貴様の脳味噌は。私の能力を使うまでもなく、『歴史』を改竄できるというわけか」
「あれ? けーね? ちょ、何でもうブチ切れモードなの?」
後ろに仁王立ちして怒りを露わにするのは妹紅の保護者のような存在、上白沢慧音だった。
「ならば教えてやろう。お前はまず輝夜姫との飲み勝負で惨敗し、急性アルコール中毒で死亡。その後復活するも気が動転していてミスティアを焼き鳥一歩手前まで火炙りにし、鈴仙と美鈴に止められてついでに死亡。再び復活したお前は幻覚でも見ていたのか、急に大癇癪を起こし部屋中を燃やそうとして、全員に袋叩きにあい死亡。そして今に至るというわけだ。お前のせいでミスティアとリグルはそのまま入院したぞ」
何回死んでるんだ・・・・・・。まるでどっかの誰かのようだ・・・・・・。
衝撃の事実(主に自分が知らない間に三回も死んでいたこと)を知らされ一気に顔面蒼白になる妹紅。
彼女は慧音の「『無駄死に』はやめて欲しい。お前は平気かもしれないが、親友がたった一瞬でもいなくなるのは寂しくなる」という言葉を思い出す。
「す・・・・・・すみませんでした」
「いや、いいんだ妹紅。謝らなくて。私からこれ以上言うこともない」
「け、慧音・・・・・・」
「貴様には言葉が通じないからな。『こっち』で教えるしかあるまい」
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