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ボスとジョルノの幻想訪問記
恐怖!紅魔館の悪魔たち そのA
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見つめており口の端から赤黒い液体がボタボタと顎を伝って地面に落ちる。その液体は地面に当たると煙を上げながら蒸発している。
 また、ところどころに可愛らしいハートのモチーフが施されているが、全身の狂気じみた印象によって逆に不安さをかき立てる。子供の発想をぐちゃぐちゃにかき乱したような印象。
 見るものを不快にさせる『スタンド』だった。
「お姉さま! 見えてる、見えてる? 可愛くない、これ可愛いよね!」
「・・・・・・え、えぇ。な、なかなかのセンスをお持ちで・・・・・・」
 レミリアは改めて「自分とフランは徹底的にセンスが合わないな」と思った。
「それで、お姉さまの『スタンド』は?」
 自分の奇妙なスタンドの頭の上に乗ったり肩車したりとやりたい放題のフランは呆然としていたレミリアにそう尋ねた。ちなみにフランのスタンドは何故か微動だにしていない。ダラダラと口から唾液のような液体を流しながら虚空を見つめ続けていた。
「・・・・・・あっ、うん。そ、そうね・・・・・・一応、もう見当はつけてるから・・・・・・いいわ、お見せしましょう。出よ」
 と、レミリアは突然の振りにびくっと体を跳ねさせて、平静を取り繕いながら
「『キラークイーン』」
 その直後。
 バァァァァーーーーーーz_________ン!!
 レミリアの背後にも『スタンド』が出現した。
 ちなみに、レミリアはネーミングセンスは皆無だが彫刻愛好家でもあるので美的センスは凄まじい。こと、このようなローマ彫刻やギリシア彫刻を意識して作品を想像することは彼女にとって容易だった。
「・・・・・・私の『スタンド』にふさわしい美しさだわ」
 と、自分の背後に現れた『スタンド』を見て

「・・・・・・うっとり」

 と呟く。
「うわぁ、きもい」
「傷つく!!」
 と、フランはレミリアのスタンド、『キラークイーン』を眺めうっとりしている姉の反応に不快感を露わにする。
 フランの感性は一般人のそれとは大きく逸脱しているため、一応擁護しておくと、レミリアのスタンドはフランのとは対照的に美しさが際だっている。
 無駄を省き引き締まった筋肉を持つ彼女の『キラークイーン』はフランの目からすれば綺麗すぎて不快に映ったかもしれない。
 だが、重ね重ね言うようだがレミリアのスタンドは美しく、また強さも兼ね備えているようだった。
「ネコミミだね、お姉さま」
「当然よ。淑女のペットはロシアンブルーと決まってるわ。説明しよう。『キラークイーン』の風貌についてよ」
「いや、いいです。興味ない」
「まずはこの首飾りのドクロが・・・・・・」
 フランはいいと言ったのに勝手に解説を始めるレミリアに厭きて、スタンドの肩に乗りながら永遠亭に一人で向かうことにした。
 ちなみに両者ともスタンドは自分の
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