恐怖!紅魔館の悪魔たち その@
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っかかってしまったわ! ギャグをしなければ会場は丸潰れになり私の命が危ないし、シラケたら姫様がごねて私の命が危ない。チクショー! あんだけ飲んでるから姫様笑い上戸になってよ!)
と、思いつつ。
「・・・・・・え、では師匠。座薬ください」
彼女は渾身のネタをするつもりだった。
「? いいけど、痔?」
「違いますよ! 一発ギャグです! 私の代名詞を使って!」
座薬が代名詞とは悲しいことだがこの際四の五の言ってられない。例え不本意な仕事でもしっかりやり遂げなければならないのだ。
永琳は鈴仙の覚悟を決めた瞳を見て何かを察したのか、懐から一錠の薬を取り出した。
「はい」
ぽい、と投げ渡すと鈴仙はそれをキャッチ。そしてそれを指先で摘み直し、銃口を向けるような形で座薬を見せつける。
「今から一歩も動かずにこれを弾幕に見立てて私自身に投与します」
「・・・・・・」
誰も鈴仙の言った意味が分からなかったのだろうか、しーんと黙りこくってしまった。
そして鈴仙は――――。
「『BANG』」
と呟くと予備動作もなしに座薬が指先から打ち出され、不規則な動き方をしながら鈴仙の周りを目まぐるしく動き回る!
「な、何だあの不規則な動きは!?」
「目で追うのがやっと! すごいすごーい!」
「ぐぬぬ・・・・・・い、意外とやるじゃないのさ」
「うわー」
慧音は驚き、リグルやミスティアは目を輝かせ、てゐは歯ぎしりをし、輝夜は適当に声を上げた。
右に左にまさに座薬が縦横無尽。かなり不気味な光景である。
――という風に普通の人間や妖怪は思うだろう。だが、ドッピオとジョルノには見えていた。
『セックスピストルズ』が座薬弾を彼女の周りでお手玉している光景が!
「キャッホーーーー!!」
「レイセンハヤクアイズシヤガレェエエーーーー!!」
「オノゾミドオリ、ブチコンデヤルゼェーーーー!!」
主のケツの穴に弾をぶち込むというアレなことを楽しみにするピストルズ。てゐと姿はそっくりだが対極のような楽しみ方である。
「・・・・・・あんなスタンドの使い方は僕らは思いつきませんね」
「いや、思いついても俺は絶対しないぞ??」
二人はその様子をげんなりと見守っていた。一体いつあの小さなてゐ達に座薬投与のタイミングを教えるのだろうか・・・・・・。
だが、二人とは違い意外にも会場は大盛り上がり。てゐは悔しそうにしているが輝夜は「うわー」と適当ながらもその視線は鈴仙に釘付けである。
「(よし、このタイミングね! あとは痛みに耐えるだけ・・・・・・!)ゴー!!」
「ヨッシャアアア!」
「ハァクイシバレヨレイセン!」
ピストルズは座薬弾をうまく誘導し、そして――――。
ドムッ!!
「・・・・
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