恐怖!紅魔館の悪魔たち その@
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物の気配を探れたり、相手の力量を把握したり出来るんですよ」
「なるほど、それでジョルノの内なる力を感じ取れたってことか」
キュッ、と蛇口をひねり水で箸を洗い流すドッピオ。それに対してグリルで何かの肉を焼くジョルノは「いや、やめてくださいよ。内なる力とか恥ずかしい」と照れくさそうに答える。
「・・・・・・ん? ってことは俺にもそんな『気』が漂ってるってこと?」
ドッピオは顎に手を当てながら箸の水気を切り、鈴仙に手渡す。「サンキュー」と言って鈴仙は箸と皿を持って台所を出て行き客間へと料理を運ぶ。ついでにてゐに足を引っかけられて派手に転んだ。
「うーん・・・・・・まぁ若干ですけどねぇ。もう、ホントに極小さいレベルなんですけど」
「ふーん・・・・・・」
ごくごくわずかだが、俺にもジョルノのような戦いがあったのかもしれない。ドッピオは自分の『中』に存在する気というものに何か不思議な感じがしたが。
「うわー! 鈴仙酷い顔ウサ!」
「うううううるさーーーい!! あとで百倍に返してあげるんだから!!」
客間から聞こえてきたいつものてゐと鈴仙のやりとりに笑いがこみ上げてきてすぐに忘れてしまった。
「ははっ、鈴仙そりゃ傑作だ。写真撮っとく?」
鈴仙はてゐに向かって怒っているがその顔はパイまみれ。汚いの一言である。
「いいですね、それじゃ携帯を・・・・・・ってここじゃ使えないんですよね。鈴仙カメラ持ってる?」
「誰が渡すかクソがあああああ!! あんたら絶対覚えてなさいよ!」
「ちょ、その顔でこっち見ないでください。気持ち悪いです」
「ストレート!?」ガビーン!
と、ドッピオには今のジョルノの単語が耳に残った。
(・・・・・・携帯・・・・・・?)
なぜそんな単語が耳に残ったかは分からない。無意識の反射かもしれない。
ドッピオの底に眠る『彼の意識』の。
* * *
「あーあー、さてと。そろそろこの辺がクライマックスって奴ウサね! レッディース&ジェントルメーン!! これが本日のメインイベント!!」
てゐは酔いが回っているのかどこからか机を引っ張りだしてきて何か言い始めた。
「っててゐ。何が始まるのよ」
鈴仙はそれほど酔ってないのか、人参をかじりながらてゐを睨む。
「おいおいおいおいおいおい、輝夜輝夜輝夜・・・・・・どうしたんだお前・・・・・・なんで分身してんだよ反則だろぉ〜〜〜〜〜」
まだ誰も酔いつぶれていない中、異常なハイペースで輝夜と飲み比べていた妹紅がそろそろヤバイ。
「お、おい妹紅・・・・・・お前もう焦点が・・・・・・」
「邪魔するんじゃねぇえぞ慧音・・・・・・。私はぁ、こいつにぃ勝たなきゃ気がすまないんだ・・・・・・」
妹紅はぐだりながら輝夜と対峙しており・・・・・・。
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